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69 2002年2月28日

郷愁のきゅーはち(3)HDへインストール

さて、前回までで、Windows98 UpGrade CDから、NECきゅーはち用のブートディスクが作成でました。

今回は、MS-DOS関連ソフトをcabファイルから抜き出す作業です。

前回の雑記を書いていて、私はバッチファイルがあるからMS-DOSが好きなのかなあ?と思いました。プログラムと言っていいのか悩むような、UNIXの人から見れば「あまりに原始的で、軽蔑する値打ちもないもの」って言われたのがBASIC。バッチファイルは、それより単純です。

でも、それなりに便利です。

ということで〜、cabファイルから自動で目的のファイルだけ抽出するバッチファイルを作りました。

次がそのバッチファイルです。


@echo off 

if "%1"=="/?" goto help 
if "%1"=="" goto help 
if "%2"=="" goto help 

extract /l %2\dos %1\win98n\Base5.cab fdisk.exe 
extract /l %2\dos %1\win98n\Base5.cab himem.sys 
extract /l %2\cd %1\win98n\Base5.cab mscdex.exe 
extract /l %2\cd %1\win98n\Base5.cab neccdb.sys 
extract /l %2\cd %1\win98n\Base5.cab neccdd.sys 
extract /l %2\cd %1\win98n\Base5.cab neccdj.sys 
extract /l %2\cd %1\win98n\Base5.cab neccdk.sys 
extract /l %2\cd %1\win98n\Base5.cab neccdm.sys 
extract /l %2\dos2 %1\win98n\Base5.cab ramdrive.sys 
extract /l %2\dos %1\win98n\win98_23.cab choice.com 
extract /l %2\dos %1\win98n\win98_23.cab diskcopy.com 
extract /l %2\dos %1\win98n\win98_23.cab doskey.com 
extract /l %2\dos %1\win98n\win98_23.cab edit.com 
extract /l %2\dos %1\win98n\win98_23.cab format.com 
extract /l %2\dos %1\win98n\win98_23.cab more.com 
extract /l %2\dos %1\win98n\win98_23.cab sys.com 
extract /l %2\dos %1\win98n\win98_42.cab adddrv.exe 
extract /l %2\dos %1\win98n\win98_42.cab attrib.exe 
extract /l %2\dos %1\win98n\win98_42.cab chkdsk.exe 
extract /l %2\dos2 %1\win98n\win98_42.cab debug.exe 
extract /l %2\dos %1\win98n\win98_42.cab deldrv.exe 
extract /l %2\dos %1\win98n\win98_42.cab deltree.exe 
extract /l %2\fep %1\win98n\win98_42.cab msime.dos 
ren %2\fep\msime.dos msime.dic 
extract /l %2\fep %1\win98n\win98_42.cab msimed.dos 
ren %2\fep\msimed.dos msimed.sys 
extract /l %2\fep %1\win98n\win98_42.cab msimer.dos 
ren %2\fep\msimer.dos msimer.dic 
extract /l %2\dos %1\win98n\win98_43.cab emm386.exe 
extract /l %2\dos %1\win98n\win98_43.cab fc.exe 
extract /l %2\dos %1\win98n\win98_43.cab find.exe 
extract /l %2\dos2 %1\win98n\win98_43.cab key.exe 
extract /l %2\dos %1\win98n\win98_43.cab label.exe 
extract /l %2\dos %1\win98n\win98_43.cab mem.exe 
extract /l %2\dos %1\win98n\win98_43.cab move.exe 
extract /l %2\dos %1\win98n\win98_44.cab scandisk.exe 
extract /l %2\dos2 %1\win98n\win98_44.cab selkkc.exe 
extract /l %2\dos2 %1\win98n\win98_44.cab setver.exe 
extract /l %2\dos2 %1\win98n\win98_44.cab sort.exe 
extract /l %2\dos2 %1\win98n\win98_44.cab speed.exe 
extract /l %2\dos2 %1\win98n\win98_44.cab subst.exe 
extract /l %2\dos2 %1\win98n\win98_44.cab switch.exe 
extract /l %2\dos %1\win98n\win98_45.cab edit.hlp 
extract /l %2\dos %1\win98n\win98_45.cab xcopy.exe 
extract /l %2\dos %1\win98n\win98_45.cab xcopy32.exe 
extract /l %2\dos %1\win98n\win98_46.cab xcopy32.mod 
extract /l %2\dos2 %1\win98n\win98_47.cab hrtimer.sys 
extract /l %2\dos %1\win98n\win98_47.cab kkcfunc.sys
extract /l %2\fep %1\win98n\win98_47.cab msime.sys
extract /l %2\fep %1\win98n\win98_47.cab msimek.sys
extract /l %2\fep %1\win98n\win98_47.cab msimekc.sys
extract /l %2\dos2 %1\win98n\win98_47.cab print.sys
extract /l %2\dos2 %1\win98n\win98_47.cab rsdrv.sys

copy %1\win98n\smartdrv.exe %2\dos 
attrib -r %2\dos\smartdrv.exe 

echo FILES=30 >>%2\config.sys 
echo BUFFERS=10 >>%2\config.sys 
echo FCBS=1 >>%2\config.sys 
echo SHELL=A:\COMMAND.COM A:\ /P >>%2\config.sys 
echo DEVICE=A:\DOS\HIMEM.SYS /TESTMEM:OFF >>%2\config.sys 
echo DEVICE=A:\DOS\EMM386.EXE /UMB /E=DC00-DFFF >>%2\config.sys 
echo DOS=HIGH,UMB >>%2\config.sys 
echo devicehigh=A:\dos\KKCFUNC.SYS >>%2\config.sys 
echo REM LASTDRIVE=d >>%2\config.sys 
echo @ECHO OFF >>%2\autoexec.bat 
echo A:\DOS\SMARTDRV.EXE /X >>%2\autoexec.bat 
echo PATH A:\DOS;A:\;A:\U; >>%2\autoexec.bat 
echo SET DOSDIR=A:\DOS >>%2\autoexec.bat 
echo SET TEMP=A:\TEMP >>%2\autoexec.bat 
echo SET TMP=A:\TEMP >>%2\autoexec.bat
echo device=A:\FEP\msimek.sys /A1 >>%2\fep\msime.dev 
echo device=A:\FEP\msime.sys /D*A:\FEP\msimer.dic /C1 /N /A1 /DA:\FEP\msime.dic >>%2\fep\msime.dev
echo adddrv a:\fep\msime.dev >%2\dos\msime.bat 
echo copy a:\config.sys c: >>%2\transfer.bat
echo copy a:\autoexec.bat c: >>%2\transfer.bat
echo MD C:\DOS >>%2\transfer.bat
echo COPY A:\DOS\*.* C:\DOS >>%2\transfer.bat
echo COPY B:\DOS2\*.* C:\DOS >>%2\transfer.bat
echo MD C:\CD >>%2\transfer.bat
echo COPY B:\CD\*.* C:\CD >>%2\transfer.bat
echo MD C:\FEP >>%2\transfer.bat
echo COPY B:\FEP\*.* C:\FEP >>%2\transfer.bat
echo md c:\temp >>%2\transfer.bat

goto exit 

:help 
echo. 
echo Windows98のUpgradeCDからNECのDOSファイル抽出します。
echo CDのドライブ名と、出力先を指定してください。
echo 例)exa d: c:\temp 
echo. 

:exit
 

上のバッチファイルを作るので面倒だったのは、もちろんどのcabファイルにMS-DOS関連ファイルがあるかを探す作業でした。

後半は、config.sys,autoexec.bat等のファイルを作成する部分です。いやあ、echoでもリダイレクトが出きるとは知りませんでした。

で、前回のように、上をテキスト・エディタにコピーして〜・・・と。やってみると、80行目が改行されてしまうようです。

echo device=A:\FEP\msime.sys /D*A:\FEP\msimer.dic /C1 /N /A1 /DA:\FEP\msime.dic >>%2\fep\msime.dev

この部分に改行コードが入ってうまく実行されません。

ということで、extract_bat.lzh(4KB)をダウンロードして下さい。

exa.batがWin98(無印)用、exa2.batがSecond Edition用です。前回のexa.batもついでに入っています。


@@@@@@










上のバッチファイルを適当なフォルダに溶かして、exa+リターンすると、


Windows98のUpgradeCDからNECのDOSファイル抽出します。
CDのドライブ名と、出力先を指定してください。
例)exa d: c:\temp

と表示されますので、よろしく。CDが挿入されていなかったりしたら、どうなるのかやってません。多分例の


準備ができていません.読み取り中 ドライブ E:
中止 (A), 再試行 (R), 失敗 (F)?

という表示が出ると思います。

まあ、例の通り、c:\tempに出力したとしたら、その下のフォルダにdos, dos2, fep, cdの4つのフォルダと、config.sys, autoexec.bat, fransfer.batの3つのファイルができます。

前回の要領で作成したブートディスクにdosフォルダ、config.sys, autoexec.bat, transfer.batをコピーして下さい。
もう一枚のブランクディスクに残りのdos2, fep, cdの3つのフォルダをコピーして下さい。
fepは日本語入力関係のファイルです。cdはCD-ROMを使う場合のファイルです。エミュレータはCD-DOMには対応してなかったと思いますが、今後のバージョンで対応されるかもしれないし、1.4Mで起動する後期型98実機にインストールする場合には役に立つかなあ?と思ってついでに抽出しました。

この2つのフロッピィを前回のように仮想フロッピィファイルに転換します。
そして、仮想ハードディスクドライブを作成します。

Newのとこをクリックして、適当なMBのハードディスクを作成します。ここでは10Mとしました。
適当な名前を付けて下さい。


フロッピィ・ディスクは、ここでは、1だけでも別にいいです。

さて、これで電源を入れます。

無事起動したら、fdisk + return
(きゅーはちの愛好者のみなさま、format + returnではありませんぞ〜)


ととってもAT互換機風なきゅーはちでございまするな。。。

1を選んでenter。
 


 

ESC で元の画面に戻って、2を選択して、enter。
 


 

最後のBOOTのところでも忘れずにenter を押してからESCで戻って下さい。

リブートしますが、気が向けば、4を選んで状態表示。

終了しましょう。


ということなので、リブート。




@@@@@@







さて、FDISKでハードディスクを初期化したら、次はformatです。

Win98付属のNECのMS-DOSのフォーマットは

MS-DOS で使うディスクをフォーマットします.

FORMAT ドライブ: [/V[:ラベル]] [/Q] [/U] [/F:サイズ] [/B | /S] [/C] [/P]
FORMAT ドライブ: [/V[:ラベル]] [/Q] [/U] [/6 | /9 | /M | /4] [/B | /S] [/C] [/P]
FORMAT ドライブ: [/V[:ラベル]] [/Q] [/U] [/T:トラック数 /N:セクタ数] [/B | /S] [/C] [/P]

  /V[:ラベル]   ボリュームラベルを指定します.
  /Q          クイック フォーマットを実行します.
  /U          無条件フォーマットを実行します.
  /F:サイズ     フォーマットするディスクのサイズを指定します.
              (640, 720, 1.25, 1.44).
  /B          フォーマットするディスクにシステムファイルのための領域を
              割り当てます.
  /S          フォーマットするディスクにシステムファイルをコピーします.
  /T:トラック数   ディスクの片面あたりのトラック数を指定します.
  /N:セクタ数    トラックあたりのセクタ数を指定します.
  /C          現在 "不良" の印がついているクラスタをテストします.
  /P          キー入力要求メッセージを表示しません.
  /6          640 Kバイトでフォーマットします.
  /9          720 Kバイトでフォーマットします.
  /M          1.25 Mバイトでフォーマットします.
  /4          1.44 Mバイトでフォーマットします.

ということなので、

format c: /s

でリターンです。(エミュレータはFDが2基あります)

あ、AT互換機は、フロッピィが、A,B、ハードディスクがCとドライブ名が固定されていますが、NECはフロッピィから起動すると、起動したドライブがAになります。HD(の1つ目)から起動すると、HD(の1つ目)がAになります。詳しく言うとHDの2つ目のパーティションから起動すると、1つ目がA、2つめはBになります。。。くどい?

ま、format c: /s と入力してリターンです。


フォーマット終了です。

で、後は仮想フロッピィファイルにある、ファイルをHDにコピーすれば終わりです。
これも、バッチファイルを作りました。transfer.batです。

ここでは、今回作成したFDが2枚とも挿入されている必要があります。それを確認して、transfer + return。

これで無事終了のはずです。

dir c: + return

でもして確認したら、fdを取り出してリセットして下さい。


の画面が出たら成功です。

少し補足説明しますと。。。

fepはmsime + return で呼び出します。

呼び出したfepをonにするのはAT互換機ではalt +「漢字」キーですが、きゅーはちではCtrl + Xfer(全候補キー)です。offも同じキーです。

fepを解除するにはdeldrv + returnです。

え〜っと、付属のエディタは、きゅーはちのくせに、seditではなく、edit + returnです。

次回は、。。。よく分かりません。愛用のFSでも取り上げるか、他の話題になるか、はたまたネタが見つからなくて、長期休暇に入るか〜?
 

まあ、期待せずに待ってて下さいネ。。





    
          
                
     
 
                     
                   
              
                       
 

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