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60 2000年7月15日

レガシーな日々(5)PC-9801BX3
 

何か、更新の間隔が開いています。
 

しかも内容が短い〜。
 

今回もそうなかな・・・・?
 

です。
 

前回はAthlon 650MHzという、最新鋭ではないにしろ、同時代の話題であった。のであるが、Athlonはサンダーバードという派手な名前の新シリーズが出てもう旧型アスロンは値が下がっているらしい。時代を無視する傾向の強いこのページの作者に相応しい展開である。

じゃによって、ここの作者に相応しい話題、ジャンクねたである。
 

今回は、98の話である。「きゅーはち」と読んでも、Windows98の方を連想する人が多い昨今であると思うが、「ジャンクな日々」ということなのであるからして、当然、NECの「国民機」とまで言われたかの「PC-8901シリーズ」の「きゅーはち」である。
 

恒例の週1回程度のHard Off詣りの日であった。ジャンク・コーナーの片隅に、PC-9801 BX3が・・・。

と言っても、型番で正体が分かるほどの知識はない。私は永遠の二流である。興味を持つものに対しては「初心者」の域は脱して「中級者」にはなるのだが「一流」にはなれないのである。「きゅーはち」に関しても、型番を聞くだけで、CPUはi486SX33MHz、最大メモリ64Mなどとすらすらと言える芸当なんぞは持ち合わせていないのである。
 
 

ということで、推測に努める。
 
 
 

まず、目につくのは、3.5インチのフロッピー・ドライブが2基。。。ということはハードディスクは無しかな?

というのは、昔、昔ハードディスクが高かった時は、信じられないことに、フロッピィをがちゃがちゃ言わせてパソコンを動かしていたのである。データベースソフトの桐にしても、「フロッピィにインストール」ということができて、試しにやってみたことがあるが、数枚のフロッピィに分散されるのである。

そして、フロッピィから立ち上げて、2基あるフロッピィドライブの例えば2に入っているフロッピィを、データ用のフロッピィに入れ替えて、がちゃがちゃがちゃ・・・・・と

やっとられん!

という話だったのである。別に「きゅーはち」だけの話ではなく、初代マックだって、フロッピィで動いていたのである。外付けのハードディスクもなかったんである。(と知った風に書いているが、本で読んだ知識である)

ま、話をもとに戻すと、ハードディスクが内蔵されているタイプだと、フロッピィはソフトのインストール及びデータのやり取りにほぼ限定されるから1基で十分なのである。

ということでフロッピィが1基ならハードディスク内蔵、2基ならハードディスクは無し、と一応推理できるのである。

しかし、フロッピィ・ディスク・ドライブの下に「ファイルベイ」という名前だったと思うが、CD-ROMドライブを内蔵する為の取り外し可能な蓋が着いているのである。しかも、周囲より、その蓋は白い。つまり経年変化を遂げていない。つまり、CD-ROMを付けていた可能性が高い。。。。

う〜む。ということで、取り出しておしりを見る。
 

と・・・・・
 

拡張ボードにビデオカードが刺さっている。当時の表現では「ビデオ・アクセラレーター・ボード」である。

ということは、Windows 3.1マシンであったのは確かである。

ディスプレイの端子は98用のものである。「きゅーはち」のディスプレイ端子が「98用のもの」というのも変な表現だが、これまたマックでも、ディスプレイ端子はAT互換機仕様のものに置き換わっているのである。本来のマックの端子は98の端子と同一の形状をしていたのである。(同一であるが配線とかの違いでマックと98で互換性はない)それがどちらもAT互換機と同じ形状になったのである。マックの方が、なんでそうなったかというとマックのG4のビデオを作っているのはATIだったかで、これはWinodwsのボードも作っているのである。ATの技術のマックへの流用である。
 

う”〜ん。1,000円である
 

Windows 3.1マシンが1,000円は安い? と言っても、2,000円だったら安いとは思わないというそういう世界ではあるのであるが。。。。5インチのフロッピィ2基ものならCPUが16ビットでも32ビットでも500円どまりである。(まあMateシリーズものならもうちょっとはするだろうが・・う”〜)

ジャンクものでもマックは高いきゅーはちは安いのであったりする。。。。

最大の悩みは「必要がない」である。家にもしっかりときゅーはちは健在であったりする。。。。
 
 

しかし、1,000円である。
 
 

いくら安くてもな〜。別にいらないしな〜。けど、1,000円だもんな〜であった。。。

いらないといえばマックのジャンクな機種も別に必要はないのであるが、あれは「マックの過去」に興味があったりするのである。ところがこの「きゅうーはち」は同時代を生きている世代のものである。ホント1,000円だぜ!だけの「欲しい」である。
 

う〜ん、どうしたものか・・・・
 

と、別の場所に「サウンドブラスター」のきゅーはち版が・・・「サウンドブラスター」とはCreativeなんとか(Laboだったっけ?)というシンガポールに本拠地がある会社の、曾てAT互換機の「ディファクト・スタンダード」とまで呼ばれたサウンドボードの名前である。前回の雑記で登場した友人から貰っていたサウンドボードのがこれである。この会社数ヶ月ほど前にマック市場に参入することを表明したと、マック雑誌に書かれてました。これが、1,500円成り。。。。
 

ちょっと待て、本体が、1,000円で、周辺機器が1,500円とな・・・・・。何か世の中間違っているような気もするが、まあそんなものである。サウンドブラスターには、マニュアルもドライバもしっかり付属していたのである。BX3は本体のみ。キーボードもマウスもないのである。もちろんキーボードもマウスも不要であるから(持ってるもん)、構わないのであるが・・・・・。

で、これでちょっと気になっていたことが解決。拡張ボードは3基取り付けられることになっているが、1基がウインドウアクセラレーター。後の2基は使われていなくて蓋がしてあるのだが、その2つの蓋の色が微妙に違うのである。

ということは、取り付けられてあったサウンドブラスターを取り出して、単体で1,500円成りで売っているという推理が成り立つ。多分正解であろう。。。。せこい商売じゃのう。。と言っても両方あって2,500円なら私は買わないが・・・・。
 

しかし、「・・・・・」や「。。。。」の多発する文章である。なお、「非標準の日本語」である「。。。。」と「・・・・」との意味的差異はない。わたしのその場の気分である。正しい日本語は「全角一文字内に・・・が3つ」であると思われる。。。。んだが・・・・・
 

と、ディスプレイのコードも発見。これは300円である。
 

あ〜。解説ばっか必要だなあ。。。。AT互換機しか知らない人には「?」かも知れませんが、(と言っても昔はAT互換機でも同じようなもんだったのかも。。。。)

ま、きゅーはちのネイティブな画面は、600×400、16色です。AT互換機は、600×480、256色です(16色も表示できたけど。。)。ビデオボードは、600×480の画面には対応していても、600×400の画面には対応していません。ということで、そのままではウインドウアクセラレータの作り出す高画質な画面はボードから、「きゅーはち」ネイティブな画面は本体から、2種類の画面をいちいちコードを付け替えて表示させていては実用にはなりません。

ということで、昔は、本体からボードにコードをつないで、600×400の画面をボードに伝える。そしてボードからディスプレイに繋げるということでした。

きゅーはちの末期になって、PCIが導入されてからは・・・・脱線しますが、ここもマックと同じ流れです。AT互換機化の進行。。。

きゅーはちは結局消滅しましたが、マックは健在です、が、これからもどんどんAT互換機化していくでしょう、多分。ま、IEEEなんとか、つまりマックで言うFireWire、Sonyで言うiLink(でしたよね〜?)はマックが元祖だからアップルやマック雑誌は「マックのAT互換機化」とは言わずに「部品の共通化」とか言うと思いますが。。。

何の話だったかというと、PCIのボードでは、ボードからの出力をきゅーはち本体にコードで入れて、本体からディスプレイに繋ぐというタイプに手順になったという・・・知っている人は知っている、知らない人には興味が持てない話だなあ・・・・だからジャンクねたは孤独さ。。。。
 

でまあ、ボードと本体を繋ぐコードもみっけ、という話でした。しかしコードが300円。高い!せめて200円!!
 
 

@@@




で〜、家に帰って、昔の「Oh! PS」っちゅう98専門誌(今でもある)のバックナンバーを引っ張りだしてみると、95年の前半の製品らしい。

なんでもBXは最下位機種シリーズであるらしく、スペック貧相。

BX,BX2,BX3,BX4と四世代があるらしく、BXの時代はメモリーがボードである。(拡張ボードなの。。。ビデオボードとか、スカジーのボードとかと同じサイズ。。。)

BX2の時代になって、SIMMメモリーが挿せるようになる。BX3になって、IDEがEnchancedになって、500M以上のハードディスクを認識するようになる。メモリーも最大64Mまで。

BX4になると、あ〜た、最下位機種でありながら、ビデオ・アクセラレータがオン・ボードである! CPUはDX2の66MHzだし〜。。。。
 
 
 

で〜、次の日、買いました。
 
 
 

会社でこっそり開けてみると。。。。
 

へ? ハードディスクがある! 210Mである。
 

へ? メモリーまで差してある!しかも2本!
 
 

これで、1,000円は安いのでは? SIMMの4Mを480円で買ったぞ。100Mの外付けHDがたしか、800円とか1,000円したぞ〜(と・・・すごい世界だな〜。。。。)
 
 

こ、これは、動かないのでは??????????
 
 

@@@




と、家に帰って電源入れると、無事起動。HDには何も入っていないが、一応、MS-DOSの6.2でフォーマットされていた。
 

メモリーは、4Mと2Mである。パリティ無し(よかった〜)
 

6MあればWindows3.1は動くはず、とインストール。普通なら10数枚ものフロッピィを差し替えてなんであるが、うちとら基本的なWindows3.1をLHAで圧縮して、それをCD-ROMに焼いているのである。

ということで〜。

スカジー・ボードを入れて、CD-ROMを認識させ、あとはWinsows3.1を解凍するだけ。あっと言う間で終了。それでもCPUがSX-33MHzだから10分弱はかかったかなあ?これがペンティアムならホンの数分で溶けてしまう。。。お手軽であ〜る。
 

無事起動。でもちろん、ビデオ・アクセラレーターは、ドライバがないからつついてないので、98ネイティブの600×400、16色というしょぼい世界ではあった。。。。。
 
 
 

さ〜て、ビデオボードはどうしたものか。。。。
 
 

PC-9801-96と書いたシールが張ってありました。Sirrus Logicの石でした。シーラス・ロジックは当時のメジャーだったビデオチップメーカです。
 

そ〜か、Sirrusかぁ.....
 

私の2代目のきゅーはちがXeという機種で、こいつはビデオがオンボード。これもSirrus Logicの石。使えるかも?ということで、もうXeは売っぱらっているのだが、物持ちよくて、Xe用のWindowsも圧縮してCD-Rの中にあるのである。

さっそくこれを解凍。
 

結果・・・・残念でした〜。
 

う〜ん・・・・
 

ジャンクの為のインターネット。さっそく本家NECのページ探して辿り着き、うろうろすると....
 

ありました、ありました。シーラス・ロジックのドライバの修正ファイル!
 

刺さっていたボードにも対応している。
 

有ったといってもドライバがあるだけで、infoファイルがないから、すぐには使えない。。。
 

どうずべえか。。。ま〜細かい技術的なこと書いても誰も利用せんから無駄だあ。。。と思いつつ。。。。書いてしまう、駄目なわたし。。。
 

Windows3.1のSetupは、Windowsフォルダ内のSystemフォルダの中にある、setup.infというファイルをまず参照します。後で追加するドライバ類は、oemX.infというファイルで追加されます。Xのところには012・・・という数字が入ります。10桁になるとどうなるのかは知りません。。。

で、Xeのオンボードのビデオはoem0.infというファイルだったので、このファイルの256色用のドライバ名をダウンロードしたファイル名にすべて書き換え。

さあ〜て、と、無事Windowsが起動。
 

成功じゃ!
 

おお。1,000円のWindows 3.1マシンでございました。
 

ただし、256色用のドライバしか入手できなかったから、ハイカラーとかで発色させるのは無理なんですよね〜。ま〜それでも画面を大きくすると、どうせ256色表示しか出来ないから、ま、諦めようということで。。。。
 

けど書いた通り、通常の画面はきゅーはちの本体から、Windowsを立ち上げるとその画面はビデオボードから、という実用には苦しい仕様ではあった。
 

ということで、Hard Offに行って、コードを300円也で購入。本体1,000円、たかだかコードが300円というアンバランスな価格設定であるが、まあ
 

これで、実用になる、Windows3.1マシンが1,300円で完成!
 

・・・もっとも本体だけだから、これにキーボード500円、マウス300円、ディスプレイはいろいろあるが、15インチでまあ、2,500円として、だんな、どうです、4,500円でっせ、パソコンが。。。

っても誰も見向きもしないだろうなあ。。。。
 

私自身も、DX4-100MHzのきゅーはちを持っているのであるからして。。使わないのである。あ、しかし一台は必要。というのも私がパソコンを始めた原因である会計ソフトは未だに購入当初の奴を使っているのであって、これはきゅーはちが無いと動かないのであった。。。
 
 

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今回の雑記はそのBX3で書いてしまったのである。

MS-DOSでVZや一太郎4やら松やら、ウインドウズでメモ帳まで登場での、懐かし懐かし路線だったのである〜。結構「刀」も好きだな〜。刀とは日本語入力ソフトである。これのマック版も存在したのである。と言ってもこれは本で読んだのではなく、ジャンクなマックに刀のフロッピィが付属しているのを発見したのである。

で、まあhtmlファイルにするのには、Athlonマシンで行ったのでではあるが。。。
 
 








これから真夏になるというに、今の心は秋心・・・・
 
 

追記:雲よもっとゆっくり流れてくれ。。Athlonが悪いのか。。。

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