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45 2000年3月8日

時代遅れのクロック・アップの巻
 

お、K6の中古じゃ。3,500円とな。ううむ。どうすべえ・・・。

場所はiMacの中古を見つけた「遊プラザ」という店であった。ものはK6-2の350MHzである。

わたしは「ウインテル陣営」という言葉が好きではない。うちのメインマシンのCPUがAMDだからである。インテルとばかり思っていたNEC-98のXe10もAMDの石であった。

買ってもいいな、という気にはなっていたのであるが、うちのマシンで動くものか・・・。

ということで、うちに帰って調べ物であった。うちのマザーボードはAsusのSP-98AGPってやつで、どんなのか見てみたい人は下のリンク先をどうぞ(3月7日現在です)
 

http://www.asus.com.tw/products/motherboard/pentium/sp98agp%2Dx/spec.html
 

で、まあ親馬鹿ぶりを発揮して、っと、画像張り付け〜(重いページになりそうな予感)。
 
 
 


 

マウス・キーボード

USB
 

printer
 
 

serial

上下の黒3つがDIMMメモリ

 

白いのがCUPを挿すソケット
 
 
 
 
 
 
 
 

茶色がAGP

白3つがPCI

黒3つがISA
 

 

とまあ、こんなんですね。だいたい。最近のはPentiumIIからはスロットになってますが、これまだソケットです。

そんでもって「設定」の仕方ですが、このマザーボードはジャンパ・ピンの抜き差しで設定します。ハードディスクのマスター/スレーブの設定と同じ要領です。(ややっこしいだけ)
詳しくは、

http://www.asus.com.tw/products/motherboard/pentium/sp98agp%2Dx/jumper.html

にあります。あ、もちろんマニュアルに書いてますが、マニュアル紛失してもネット上にあるってうれしいねえ。またまた親バカでコピーしてしまいました。ぬははは。
 
 
 

Set the jupers by the Internal speed of the Intel, AMD, IMB, or Cyrix CPU as follows:


 
CPU Model Ext. clk FS2 FS1 FS0 Int. clk BF0 BF1 BF2
Intel Pentium P55C 233Mhz 66Mhz 2&3 2&3 1&2 B-3.5x 1&2 1&2 1&2
Intel Pentium P55C 200Mhz 66Mhz 2&3 2&3 1&2 B-3.0x 1&2 2&3 1&2
Intel Pentium P55C 166Mhz 66Mhz 2&3 2&3 1&2 B-2.5x 2&3 2&3 1&2
Intel Pentium P54C 166Mhz 66Mhz 2&3 2&3 1&2 A-2.5x 2&3 2&3 1&2
Intel Pentium P54C 150Mhz 60Mhz 2&3 2&3 2&3 A-2.5x 2&3 2&3 1&2
Intel Pentium P54C 133Mhz 66Mhz 2&3 2&3 1&2 A-2.0x 2&3 1&2 1&2
Intel Pentium P54C 120Mhz 60Mhz 2&3 2&3 2&3 A-2.0x 2&3 1&2 1&2
Intel Pentium P54C 100Mhz 66Mhz 2&3 2&3 1&2 A-1.5x 1&2 1&2 1&2
Intel Pentium P54C 90Mhz 60Mhz 2&3 2&3 2&3 A-1.5x 1&2 1&2 1&2
AMD-K6-PR300 66Mhz 2&3 2&3 1&2 E-4.5x 2&3 2&3 2&3
AMD-K6-PR266 66Mhz 2&3 2&3 1&2 E-4.0x 2&3 1&2 2&3
AMD-K6-PR233 66Mhz 2&3 2&3 1&2 E-3.5x 1&2 1&2 1&2
AMD-K6-PR200 66Mhz 2&3 2&3 1&2 E-3.0x 1&2 2&3 1&2
AMD-K6-PR166 66Mhz 2&3 2&3 1&2 E-2.5x 2&3 2&3 1&2
AMD-K5-PR133 66Mhz 2&3 2&3 1&2 A-1.5x 1&2 1&2 1&2
AMD-K5-PR120 60Mhz 2&3 2&3 2&3 A-1.5x 1&2 1&2 1&2
AMD-K5-PR100 66Mhz 2&3 2&3 1&2 A-1.5x 1&2 1&2 1&2
AMD-K5-PR90 60Mhz 2&3 2&3 2&3 A-1.5x 1&2 1&2 1&2
IBM/Cyrix 6x86MX-PR233 66Mhz 2&3 2&3 1&2 B-3.0x 1&2 2&3 1&2
IBM/Cyrix 6x86MX-PR200 66Mhz 2&3 2&3 1&2 B-2.5x 2&3 2&3 1&2
IBM/Cyrix 6x86MX-PR166 60Mhz 2&3 2&3 2&3 B-2.5x 2&3 2&3 1&2
IBM/Cyrix 6x86 -PR166+ 66Mhz 2&3 2&3 1&2 C-2.0x 2&3 1&2 1&2
IBM/Cyrix 6x86L-PR166+ 66Mhz 2&3 2&3 1&2 D-2.0x 2&3 1&2 1&2

 The Only IBM or Cyrix 6x86 (L or M1) that is supported on this motherboard is Rev 2.7 or later. Look on theunderside of the CPU for the serial number. The number should read G8DC6620A or later.

CPU Voltage Setting
 
Manufacturer CPU Type Single Plane Dual Plane VID3 VID2 VID1 VID0
Intel P54C / P54CS 3.5V (VRE) *** 1&2 1&2 1&2 1&2
Intel P54C / P54CS 3.4V (STD) *** 1&2 1&2 1&2 2&3
Intel P55C-MMX *** 2.8V (Dual) 1&2 2&3 2&3 2&3
AMD K5 3.5V (VRE) *** 1&2 1&2 1&2 1&2
AMD K5 3.4V (STD) *** 1&2 1&2 1&2 2&3
AMD (.35 micron) K6-PR233 *** 3.2V (Dual) 1&2 1&2 2&3 2&3
AMD (.35 micron) K6-166,200 *** 2.9V (Dual) 1&2 2&3 2&3 1&2
AMD (.25 micron) K6-233,266,300 *** 2.2V (Dual) 2&3 2&3 1&2 2&3
IBM/Cyrix 6x86 3.5V (VRE) *** 1&2 1&2 1&2 1&2
IBM/Cyrix 6x86MX *** 2.9V (Dual) 1&2 2&3 2&3 1&2

とまあ、こんな風に自分の使うCPUのところをしっかと、指さし確認しつつ行うわけでござりますな。

一見ややこしそうですが、理屈が分かればそうでもないです。まず、
 
 








の上の方ですね、これが外部クロックの設定。下が外部クロックに対する倍率です。

前にも書きましたが復習しますと、外部クロックとは、CPU外部のクロックのことで、この周波数で動く「時計」に合わせてマザーボードが働く訳です。FSB(Front Side Bus)とかシステムバスとか呼ばれているのもほぼ同じこと。(詳しくいえば違うのでしょうがよく知りません)

下のが外部クロックに対する倍率。

例えば、使っていたK6 233MHzでしたら、上の表で、
 

CPU Model Ext. clk FS2 FS1 FS0 Int. clk BF0 BF1 BF2
AMD-K6-PR233 66Mhz 2&3 2&3 1&2 E-3.5x 1&2 1&2 1&2

とまあ、こうなっていますので、外部クロックが66MHzということで、上の左から2つめの設定になります。倍率はE-3.5xだそうなので、下の一番左、CPU Eというタイプが3.5倍になる設定にするわけで御座います。

こんな風に自分の使うCPUのところをしっかと、指さし確認しつつ行うわけでござります。
 
 

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 で、クロックアップには2種類あるわけです。一つは外部クロックを上げるやり方。もう一つは倍率を上げるやり方。
 Pentium II,IIIは「倍率固定」です。ということはクロックアップしようと思えば外部クロックを上げる方法しかなく、これはねえ、メモリーとかビデオが追従してこないかもしれないし〜ということで考えない方がいいでしょう。

 さて、K6-2 350MHzは?というと、これは100MHzの外部クロックの3.5倍動作で350MHzになります。じゃ、上の設定で外部クロックを一番右の100MHzにして、倍率を3.5倍にすればいい、はずが・・・。
 
 

Question:
Do ASUS mainboards support AMD K6-2 333MHz CPU? 

Answer:
From the technical perspective, the AMD K6-2 333 is engineered to be run at 95MHz bus clock with a internal multiplier of 3.5. Besides our P5A series of motherboards which can support up to 100MHz in bus clock frequency, our current Pentium(R)-level-CPU based mainboards can only support bus clock up to 83MHz. However, you can still manage to run the CPU on our current lines of mainboards exploiting most of it's full potential by setting bus clock to 66MHz with an internal multiplier of 5.0.

とまあ、ジャンパーの設定は100MHzまであるが、実際は83MHzまでしか動作しない、というお話でありまして、K6-2 333MHzの場合は、正規には、95MHz×3.5になるんだが、66MHz×5で代用できる、ということであります。 
 
 

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で、結論は、というと、中古のK6-2 350MHz、正規では外部クロック100MHz×3.5=350MHz動作するところを、75MHz×5=375MHzで動作しております。
 
 








設定によっては画面真っ黒で起動せずとか、冷や汗ものの設定も試しましたが、まあ安定動作してくれる方がいいんで、たった25MHzのみみっちいクロック・アップと相成りました次第で御座います。(でもさあ私の初代ノートパソコンが23MHzぐらいだったような・・33だったっけ?)
 
 

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Macの改造に比べればAT互換機の自作は児戯に等しいと以前書きましたが、なあんと!例えばiMacなどでクロック・アップしようとすれば、原理は同じなんですが、設定が
 

マザーボード上のゴマ粒ほどの抵抗をはんだごてで、付けたり取ったりして電気回路を換える!
 

という、神をも恐れぬ荒技!
 

興味ある方は、例えば、今井隆著「Machintosh改造道」でもお読みになるとよろしいのでは・・・。
もっともG3/G4マシンではジャンパー・ピンで設定ができるそうですが、「Void Warranty if seal is broken」と書かれた紙で封印されているそうです。さすがApple。(ま、当然ですね)
 

ついでにうちのiMacはどうなってんの?とというのがベクターにありました。
 
 




外部クロック66.6MHz×5=333MHzという動作だそうです。
 

でも(3.0ns)とか(15.0ns)って何だ?であるが、これはナノ・セカンドなのであった!
 
 

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ns(ナノセカンド)に最初に会ったのは「DOPING MAC 旧型マックすーばー改良術!!」という本である。今ぱらっと見てたら

とくにディスプレイ一体型Macの場合は高電圧部分があることにくわえ電源を抜いた後でも、電荷が残り、最悪の場合、感電死の可能性やCRTの内爆により身体を著しく傷つけることがある。
って書いてましたねえ。おお恐わ・・・・

話が飛んだが、これにマックのスペックリストがあって、この表のメモリーの「要求速度」のとこに、例えば、Plusは150ns、IIsiは100ns、6210は70nsとか書いてあったんですよね〜。

んで、突然「お勉強コーナー」である。
 
 

1018 1015 1012 109 106 103 102 101
エクサ(E) ペタ(P) テラ(T) ギガ(G) メガ(M) キロ(k) ヘクト(h) デカ(da)
10-18 10-15 10-12 10-9 10-6 10-3 10-2 10-1
アト(a) フェムト(f) ピコ(p) ナノ(n) マイクロ(μ) ミリ(m) センチ(c) デシ(d)

と、これは「国際単位系」というのだそうです。そっか「ヘクトパスカル」のヘクトって100のことだったのね、と感心してしまう私でした。
 

ヘルツとは1秒間に1回繰り返される周波数ですから、1GHzになったら1秒間に1000000000回で、その「周期」(でいいですよねえ?)は1ナノセカンド。
 
 





で、え〜っと、1Gヘルツは1000Mヘルツだから、1000割る3は、333.333と、1000割る15は66.666と、そっか・・・。

てえと、Plusは150ns、IIsiは100ns、6210は70nsとは、Plusは6.6MHz、IIsiは10MHz、6210は14.3MHzってことか・・・。
 

。。。あれ?

6210はCPUクロックが75MHz外部クロックが37.5MHzだよ。外部が37.5MHzなら、これは26.6nsになるはず・・。ふ〜ん。外部クロックよりメモリの動作クロックは遅いのかあ?

ま、よく分かりません。

今のPC100というメモリは100MHz動作だそうだから、10ns。PC133だったら7.5nsということになります。(Intelの次世代CPUはFBS(外部クロック)400MHzをサポートするんだそうだ・・・)
 
 

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な〜んか、話があっちに飛び、こっちに飛びしてますが、さて表題に戻って、「時代遅れ」の話。

このマザーボードからして、そもそも買った時すでに型落ちで6千円だったか7千円だったか、安売り。AGPが使いたかったんで買ってしまったのでしたが・・・。

で、今回のK6-2 350Mだって中古でっせ、旦那。話題としては2年?ほど前の話題でしょうがな!

今時は、え〜っとPentuim IIIが750MHzで82,800円也、AMDのAthlon(別名K7)が800MHzで91,800円と本家より高クロック高価格という、いやはやクロック戦争は止まることろ知らず、今年中には1GHzの壁を突破するらしいです、ハイ。

そんななかで、350じゃ375じゃで喜んでいるんですから・・・

で〜。肝心の体感速度は?というと、「ちょっと重い処理」は確かに速くなりました、が、「重い処理」、うちでは、二村定一のディスコグラフィの表をコンポーザーで書くってのが「すんご〜く重い処理」でしたが、これはそんなに速くならなかったですね。

ちょっと不満が残るが、ま、中古だから文句も言えない、ってとこでしょうか・・・。

しかし、延命作業をしてしまったので、AT互換機のメジャー・アップグレードはまたまた先送りとなってしまいました。
 
 

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熊さん:ご隠居、メジャー・アップグレードはいつのご予定で?

ご隠居:そうじゃのう。1GHzが3万ぐらいになったころかのう。それでじゃ、デュアルCPUにしようかと思うとるのじゃ。

熊さん:デュアルってえと2つで?

ご隠居:そうじゃ。いやのう、SUNの「8CPU」まで、ってえのがこたえたのぅ。

熊さん:へ?

ご隠居:いやSUNのSolarisの無料化の対象が8CPUまでじゃったろう。わしらシングルCPUじゃ。さすがはプロ、さすがはSUN Microsystemsと思うたぞ。

熊さん:ご隠居、ちょっと前までCPUが速くても所詮しれたものとか言ってませんでしたっけ?

ご隠居:そうじゃそう言っておった。しかし、じゃな。1GHzが数万ということは1年後であろうか2年後であろうか、今20Gのハードディスクが2万を切っておるな。

熊さん:さいですか〜。月日のたつのは速いもので・・・。

ご隠居:それでじゃ、数年後、Pentium II×2で6万。マザーボードが2万、メモリを512Mにして2万じゃな。それにHDを100Gぐらいにして2万じゃ。無理矢理10万に押さえようとしたが、それは無理かのう。でも12万の、速いCPU、湯水の如きMemoryとHD、で何をするな?

熊さん:さ〜?

ご隠居:映像のDVD化じゃ。儂は何故かβマックスじゃ。VHSももっとるがのう。βマックスはビデオデッキがいつ壊れるかもしれん。で貴重な録画データをVHSに移したら画質が劣化するじゃろ。なんせ、うちのβはEDβで、メタルテープを使こうた奴じゃでのう、ほっほっほ。

熊さん:・・・・

ご隠居:いや、済まぬ。忘れてくれ。日陰者の強がりじゃ。でじゃ、昔の映像をデジタル化して保存できると、こう思うわけじゃ。今でもVAIOはテレビをハードディスク録画できるそうじゃ。あ〜忘れておった。キャプチャボードが高そうじゃ。誤算じゃったな。ま、話は話じゃ。

今うちのマシンで音楽CDは焼ける。これも儂がパソコンをし始めた頃には考えられんことじゃったがのう。数年すればこれが画像でも可能になりそうなのじゃ。なのじゃが、どうもDVDの規格が儂にはよう分からんでのう。書き込み可能なのはDVD RAMというらしいのじゃが、これがどうなのか?どうもこれは昔のキャディみたいなのに入っておる、というかPDディスクみたいにケースに入っているとか、どうもそういうものらしい。と、なるとじゃな。儂は、パソコンで焼いて、プレステ2で見るというのを夢見ておるのじゃが、DVDプレーヤーにはどうもDVD RAMは入らないらしいのじゃ。まあまだ値段が高いからのう、本気で研究してないんじゃが、捕らぬ狸もまたおつなものでのう〜。

熊さん:ま、そりゃ、脳天気でよろしゅうござんす。で、万事うまく行ったその時に、お約束ごとのようにビデオデッキが壊れたり。。。

ご隠居:・・・・・・
 
 
 
 

 
 
 
 
 


倒れても立ち上がるご隠居の心意気を上の無限運動は表しておると申せましょう。

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