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34 1999年12月25日

レガシーな日々(4) 前回の補足
 

いやあ。ふくださんから「骨がある」と思ってもいない反応をいただきましたが、前回はイヤミ全開でした。

今回は前回の補足というかこれまで書き散らしてきたことのフォローというか、まあそんなもんなので気楽にお読み下さい。予定の音楽ネタはそのうち。

まず、どれからいこうか・・・・立ち読みネタから・・・。『パソコンおたくになる方法』みたいな題の本をみっけて立ち読みすると、過去のアップルユーザの悲惨な話が・・・。

なんでもMacintosh SE (のたしか30・・89年1月発売)をソフトなどこみで、200万で購入。月5万づつ返すローンを組む。時と共に、パソコンは日進月歩で進化。とうとうそのうち SE/30の中古価格は、49.800円。。。しかし、その人の月5万円のローンは終わっていないのであった。。。。。。。

まあSE/30の本体価格が書いてなかったので何とも言えませんが、う〜む。実話よね?1ヶ月5万として、1年で60万。2年で120万。3年で180万。4年で240万。金利いくらぐらいだったんだろう?まあ、あり得ない話でもないか?・・・・。その著者の結論は「だからパソコンは中古で十分」。

しかしパソコンに200万!自慢じゃないが私がパソコン欲しいなと思って、実際に買ったのはその1年後ぐらい、その1年間、「欲しいな」「高いな」「欲しいな」「高いな」を間欠温泉のように繰り返していましたね。躊躇った一番の理由は「使えなかったら全く金が無駄になる」ということでした。で買った初代がNec 98Note NS/A。18万ぐらい。ハードディスク別売でこれ入れたら20万少し越え。これがジャンクで3500円で売られていたのは「発言」コーナーに書きましたが、次の日に買うぞ!とその店へ行ったら売り切れてた・・・。

やっぱ、例えば会社のパソコンで使い方覚えてから自分で買うという人を除いて、初心者がパソコン買うって勇気いりますよねえ?
 

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今度は立ち読みじゃなくて買った、MAC POWER2000年1月号からの話題。この雑誌はまともでした。

「Mac OS進化の系譜」っていう連載が始まっています。4ページもの。

 Mac OSはこのところ、小刻みにアップデートを続けている。ならばそれだけMac OSが進化しているかと言えば、残念ながらそうでもない。特にMac OS 8以降、バージョン番号が頻繁に変化する割に、基本的な機能はほどんど同じではないだろうか。つまり、表面的な、言い換えれば付属アプリケーション的な部分でしか、進化あるいは変化していないのではないかということだ。
 もう少しさかのぼって考えると、System 7(漢字Talk 7)ではそれまでのシステムに比べて大きな変更があったものの、それ以降の変化は斬新的だが進歩の度合いは小さい、という意見もあるだろう。
と書いてありました。

私の「マックOSはSystem 7から進化の止まったOSだ」などという挑発的な書き方ではないですが、初代マックから使い続けている人もほぼ私と同じこと書いてくれてたんで、安心すると同時にマック雑誌にもまともなものがあるなあと分かりました。前の雑記書く前にこの記事読んでいたら、あれほど思いっきりのいいイヤミ全開文章は書けなかったので、ラッキー!って思ってます。(あれだけ書いたらストレス発散になりましたね・・・)

連載開始の前口上も

この新連載では、Mac OSの歴史についてあらためて事実(史実)を確認し、
となっているのも、史実、神話じゃないよ、というメッセージが私には感じられて心地よい。期待してます。
 

このMAC POWER誌、どうも最もマニア向けの雑誌らしいですが、一番マック神格化度が低そうです。やっぱり、マニア度が高くなると公平になる、ようです。(「Mac OSはLisa OSより退化したOS」と言い切った人も古いマックのコレクター。この人だったか他の人だったか「マックのエヴァンジェリストになりたいのだが、昔からエヴァンジェリストはアップルの悪口を言えない決まりなのでなれない」という記述もどこぞのページで読みました)

ひょっとすると、アップル・マニアとマック・マニアとがあって、アップル・マニアは「信者」、マック・マニアは「一般人」ってことなんでしょうか?
(但し例によってWindowsに関しての記述は、他誌ほどレベルは低くないですが、「変なの」って部分は残ります。)

幸町図書館万歳!ですが、このMAC POWERのバックナンバーが幸町図書館で借りれました。11月号p.113、G4マシンがAGPを採用したことに続けて

今回のAGP採用によって、MacもようやくWindowsマシンに劣らないグラフィック環境を手に入れた。(略)ただし、グラフィックアクセラレーターの進歩は非常に早く、Power Macが搭載するRAGE 128でさえすでに過去のものになりつつある。その後ろには、256ビットの描画ユニット/4パイプラインのレンダリングエンジン/強力な2つのジオメトリーエンジンを備え、PowerPC G4をも凌駕する50ギガフロップスの演算能力を誇る米nVIDIA社の3Dグラフィックプロセッサー「GeForce256」をはじめとする、次世代のグラフィックチップが出番を待っている。
と、私より辛辣というより、マックを愛するが故のアップルの対応の遅さへのいらだちを感じる文章を書いてます。こうでなくちゃ。(なお、この文章を書いた今井隆って人はマック改造の「深遠な世界」を展開しています。単行本買ってあきれました・・・・)

ついでに言うと、うちのAT互換機のAGPグラフィック・ボード、有名じゃない台湾の多分中小企業だと思うのだが、乗っているチップは上で取り上げられていた米nVIDIA社の製品。えっへん!と言ってもRIVA 128という、もはや旧式のチップ。ぐすっ。メモリ8メガで8000円ぐらいだったかな当時一番安いのを買ったんで〜す。(パソコンなんて中古・型落ち・安ものでいいんだ!どうせ何年も使い続ける訳じゃなし)
 
 

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さて、MAC POWER1月号によると、現行Macも「11月の弟3週からはMac OS 9があらかじめ組み込まれた機種も出回っている」そうで、となるとこの雑記でさんざんイヤミを書いたちょうどその頃には、アップルも対応していたみたいです。ううん。「時差ボケ病か?」と思っていると・・・・

幸町図書館万歳!ですが、このMAC POWERのバックナンバーが幸町図書館で借りれました。すると・・・・。(12月号よりのネタ)

結局、新型iMacはアップルの「タイムスケジュール」にあわせて大急ぎで用意されたもの、らしいです。

考えようによってはこちらの方がひどい話ですが、上位2機種に付属のApple DVD Playerというソフトは何とβ版なんだそうです。もちろん完成版が出来たらインターネットからダウンロードできるそうですが、未完成版を入れて売るというThink Differentなことしてます。まあ、考えようによっては、完成版と偽って売っているのではないから「悪意はない」会社だという考えも成立しますが・・・。(ユーザには「完成版」と「β版」の区別などできようもない。)

「時間がない!」
「あの〜発売を遅らすとか?」
「そんな悠長な時代は終わった!現行iMacはもうそろそろ新鮮みが失せているころで、市場に出すタイミングこそが大切なのだ!」
「でも、時間が・・・あの〜、不完全なとこは『バグでした』ってことにして、これ完成版ってことにします?」
「いや、普通のユーザには分からなくても、こわ〜いマックフリークにばれたら何言われるかわからんから絶対ダメ」
「じゃあ?」
「β版のまま出す」
「恥ずかしい〜・・・・・完成版にあれだけバグあるんだからβ版も同じようなもん・・・」
「何か言った?」
「・・(ブルブルブルと首を振る)・・・」

みたいな事情だったのでもありましょうか?

(あ、ここら辺は「バグだったらWindowsも人の悪口言えた義理じゃないだろう」というより、アップルもマイクロソフトもどっちもひどいということで、ユーザが団結してメーカをいじめましょうね)

他にも、

初期ロットに付属のKai's Photo Soap 2 SEには不具合があるので購買点では正常なCD-ROMを配布している
とか
iBookでは、標準仕様以上のメインメモリーが搭載されたマシンや英語OSが組み込まれたもの、さらには工場用のテストプログラムなどがインストールされたまま店頭に並んでしまったケースが、わずかばかりではあるがあった。
というドタバタをしつつも、iMacの最下位モデルと最上位モデルは発売予定日に間に合わないという失態を演じたのであった・・・・

ということらしい。

ということは結局「タイムスケジュール」に間に合わせる能力がない、ってことらしい。でも、「タイムスケジュールを遅らせるのはイヤ」ということで、やっぱ「アップル社が一番考えていることは利潤である」って結論になるよなあ。G4の「予定よりスペックダウンしたマシンでも値段は同じ」っていう空前絶後のThink Differentもそうよねえ、G4 500MHzの不具合でスペック下げますが値段は予定通りいただきます、ってこれほど消費者を舐めた態度とれる会社も少ないぜよ。
 

事情を知らない人のために、(今回は手元に幸町図書館から借りた本があるので:12月号p.81)纏めておきますと、

Appleは当初G4マシンのスペックを、400/450/500の3つのラインアップで販売開始する。そして、予約も受け付ける。

500MHz版の不具合が見つかった。

普通に考えれば、500は発売延期(とか仕方ないから450使って値段下げるとか)、となるはずである。ところが、Think Differentなアップルは、全体を50メガづつランク下げる!

もとの、400/450/500を、350/400/450のラインナップにして、「Power MAC G4シリーズの仕様をかえても価格は変更しないとアップルが発表した」

おそるべし、アップル!

でその後がアップル社とアップルストアーの発表がくいちがっていたりして、一度読んでも何がどうなっているのかよくわからない二転三転ぶりが発揮されるのだが、結果、最初の400を注文していた人は最初の価格で400を、(450の人も同様)。最初の500を注文した人は、新しい仕様では500マシンがないので、最初の450の価格で新しい450を買うことが出来るようになった、そうな。(得しましたねえ、予約したみなさん・・・特に500を注文した人・・・)

このG4騒動。ぼーと他人事で読むと、アップルが不手際してユーザからこっぴどく非難されて、アップルもこれで謙虚になるだろう、と思うかも知れないが、じっくり読んでみると、あるいは真剣にG4購入を検討した人にはよく分かるように、「スペックが下がっても値段は下げない」という方針は守り通したのである。(「詐欺師」という汚名を挽回しただけ・・・)
(もちろん3つのモデルの差はCPUだけではないことを念頭に入れておかなければアップルが可愛そうであるが。。)
 

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前の雑記で、自分でも書きながら、浮動小数点4ギガFLOPSのG4マシンが、スーバーコンピューター扱いになって兵器に利用される危険性がある国への輸出は制限されるんなら、6.2ギガFLOPSあるプレステIIもスーパーコンピューター扱いになって・・・・兵器に利用されるゲーム機?!?!?!

って思っていたら、これもMAC POWER12月号p.84。

輸出規制で問題になっているのはギガフロップスではなく、MTOPS(Millions of Theoretical Operations per Second)やCTP(Composite Theoretical Performance)という、性能を表す理論値です。(略)あの広告は、こうした背景に注目して代理店が作り出したものです。
なんだそうな・・・。アップルの

嘘つき〜!まあ驚異のMTOPSとCTP!ったって「浮動小数点演算」以上にちんぷんかんぷんだから気持ちは分かるけど。。。。。。。。
 

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とまあ、前回のハイテンションの余韻が残りつつもレイドバックした変な文章の今回でありました。

iMac333MHzは速いですね。うちのAT互換機(AMD K6-233MHz)より速いです。まだ一回しかクラッシュしてません。1回ネスケがクラッシュしましたがOSは生きてました。ほほう。

ネットサーフィンは旧マックより断然快適ですが、それでもプロバイダーにつながらなかったら「接続を見直して」というとんちんかんなメッセージを出します。

ま、一番困ってるのが、例えば、ウインドウ右のバーを下げて画面を下げようとしても、何の反応も無く、「え〜クラッシュ?」と思った頃に動く。ウインドウズでも似たような現象が起こるがこれは多分動きを止めているハードディスクが動くまでの現象。

マックでもそうかな?と、「省エネルギー設定」で、ハードディスクで省エネしない設定にしても、仮想メモリーを使わない設定にしても依然として起こる。う〜ん。あともう思いつかないのであった。これまでのマックではマウスに似たような現象が起こったが、これはどうもマウスの接続不良でマウスを換えたら直った。ハードディスクを換えたら直る?かも知らないが高いぞう!

どなたか心当たりのあるiMac Userの方がいらしたら教えて下さいませ。

あ、レガシーな私ではあるが、昔の資源を利用したいだけであってUSB嫌いではないのであった。せっかくUSBになったんだから、と、ホイール付きマウスを買ったのであった。うんでもってスクロールが快適!であ〜る。Mac Userは右クリックなど使わない!って思っている方もスクロールするのには便利ですよ。特にホームページ読むときはもう、段違いで快適です。私はArvelとかのを買ってしまいましたが、ちょっと私の手には小さすぎた。チ、まずったぜ。けど付属のマウスよりはまし。付属のキーボードもキータッチが何かなじめない。それに逆T字型のカーソルキー。配列はいいんだが、ノートマシーンじゃないんだし、もそっと大きく作れなかったものか!

・・・・・私って基本的には「文句」と「愚痴」しか言わない偏狭な人間なんだろうか?・・・・・・
う〜ん。誉めるゾ!

アイコンは好き!
ごみ箱も自分のホームページからダウンロードして「ぷっくら膨れるごみ箱」に換えたから好き!
ウインドウシェイドは好き!
起動ディスクで複数ボリュームから起動出来るのは好き!
デザインできるアイコンは好き!

こんなもんかな・・・・そんだけ?え、あ、へ?

結局貶してるんじゃあないかあ!

でも、ま、10万2千円だしてiMac 333MHzを中古で買うぐらいの愛情はあって、アップルの言い値で新品のMacを買うほどの愛情はないというのがこのページの作者なのであった。

結語:アップルの言い値でマックを買った「被害者」がアップルを誉めて、私みたいな中古マックを買う「アップルの直接的な被害を受けていない人間」がアップルを貶すという「倒錯した現象」ははやく消えて欲しい。(う、我ながらC調な発言)(あ、死語を使ってしまった。)
 

あ、AT互換機の悪口も書いときますね。便利だからって、「インターネットボタン」みたいなダサイボタンつけるな〜! 特に富士通のノートのボタンのダササは何なんだ!「なっちゃん」(タレント名知らず)には悪いが誰が買うかあんなみっともないマシン!
 
 

じゃ、また。

    


 
 

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