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32 1999年12月11日

レガシーな日々(2)
 

と表題は付けたのだが、内容は違っていたりして。。。
 

実は、System 6のことでも書こうかと思っていたのですが、1980円のMacintosh IIsi画面キャプチャが効かない。。。幸町図書館(万歳!)から借りた「マッキントッシュ 最初の一歩」っていう本が、System 6 中心で、三分の一ほど「最新の漢字Talk7」についての解説という、ちょうど最適の本でして、面白いのですが、これに書いてある通り、6でもCommand + Shit + 3 で可能なはずなのだが出来ない。

仕方ない、Graphic Convertermでキャプチャ出来たはず、と、今度は、Graphic Converterが動かない。Macintosh II, Quadraなんかの機種で使ってくれ見たいなコメント。いちおうIIなんだけどなあ・・・。System 7を入れたら動くんだろうけど、6の画面をキャプチャしたいのに・・・。

ネットでGraphic Converter のVer. 2ぐらいを探してきたのだが、それでもダメ。ど、どなたかVer. 1を、持っているわけないですよねえ。。

レガシー・ブルースなのであった。

そんなところで、今度はひっさしぶりに音楽ネタだ!と思っていたら、アップルの独占禁止法違反容疑。

至極当然のことだと思います。

で何かコメントしてるかなあ、とアップルのページに行ったら、ありました。全文:

 
皆様、

昨日、公正取引委員会の調査官が、突然弊社を訪れ、アップルの価格施策に関する立ち入り検査を実施しました。

アップルは、この予期していなかった検査に対し全面的に協力しています。

私どもは、アップルの販売・物流施策が、関連法規を遵守したものであり、かつ模範的なものであることを確信しております。
 
 

1999年12月8日

アップルコンピュータ株式会社

赤字部分。ちょっと感心してしまいました。根性が座っている会社です。今回はアップルの悪口は言わないつもりです。嫌みはすでに言いましたが・・・。
 

雑誌の反応が少し気になります。アップル寄りの記事に終始したりして・・・。

マックの雑誌って「アップル寄り」ですもんねえ。マックの雑誌の中にも辛口のもあるのだろうとは思いますが、まだ見つけていません。

甘い雑誌はあります。Mac FanとかMac Peopleとか。立ち読みばっかなので悪口は実際買った唯一の一冊から。長々と引用するのが疲れますが、Mac Peopleという雑誌の、G4マシンの紹介記事です。10.1号。

そのなかの最新CPU、G4を紹介するくだり。

最新のウインドウズ機に搭載されているインテル社製CPU「ペンティアムIII」もストリーミングSIMというSIMD機能を搭載している。しかしストリーミングSIMDはインテル社がアルタベック構想の発表後に付け焼き刃的に追加したもので、入り組んだ処理を行うと随所でタイムロスが生じる。これに対してベロシティーエンジンは、マルチメディア処理などで最高の性能を発揮できるようにデザインされている。
 
 ベロシティーエンジンを生かすにはソフトをそれに合わせて作り直す必要があるが、マックOS8.6ではすでに一部が対応済みという。また、すでに60社が対応ソフトの開発を発表しているほか、ベロシティーエンジンに最適化したフォトショップ用プラグインがパワーマックG4に標準添付している。
(最後は「添付されている」が正しい日本語だと思うけど、それは今回のテーマではない。)

これ読んで鼻白むのは私だけであろうか?

別にインテルを貶して、G4を持ち上げるから、ではない。ま、それもあるけど、今回のテーマではない。(AMDとかの互換CPUだってあるんだぜい!とK6ユーザの私なんか思ったりして・・・)
 

ま、ウインドウズの雑誌の、ペンティアムIIIの紹介記事と比較していただきたい。DOS/V Power Report 5月号である。

あ、上のマックの引用の小見出しは

「ベロシティーエンジンでマルチメディアを高速化」

というものだったのだが、こちらの小見出しは

「ストリーミングSIMM拡張命令は、実はPentium IIIのオマケ」

というものである。

で、その一部:

Intelは、今回のPentiumIIIのローンチにあたって、巨額の広告費をつぎ込むことを宣言している。PentiumIIIがPentiumIIとは革新的に異なる新チップであることを大々的にアピールしたいわけだ。その革新のポイントは、PentiumIIIで搭載された新しい命令「ストリーミング拡張命令(以下SSEと略記)」だ。IntelではPentiumIIIを"SSEによってインターネットでマルチメディアを実現する新時代のMPU"と位置付けている。つまり、PentiumIIIはPentiumIIより進化した、一段上のランクのMPUというわけだ。
と、いう話しぶりである。「ジャーナリズム」っぽいでしょ。インテルはPentiumIIIはすごいと言いたいそうな、である。でも何故「オマケ」なのかというと、450MのPentium IIとIIIで20ドル程度の価格差しかない。だから
もっと簡単に言えば、Pentium IIIのフィーチャーであるSSEは、たった20ドルのオマケとして付いてくるということになるのだ。
という結論になる。で、そのIntelの矛盾:すごいと吹聴しながら高くない、は何故か?という話になるのだがこれは「価格差を付けないことでPentiumIIIを一気に普及させる」というIntelの戦略だ」という分析になるのであるが、その一節:
IntelがいくらSSEがよいと騒いでも、ソフトメーカーはインストールベースが拡大しないと積極的には対応してこない。今回は、確かに米国では200社近くが対応ソフトの発表をしているが、一般ユーザーにとって、何がなんでもPentiumIIIが欲しいというアプリケーションが揃っているわけではない。SSEは、確かに大きな可能性ではあるが、多くのパソコンユーザーにとっては、今すぐ欲しいものではないというのが現状だ。
で、この論調を読んだあとで、もう一度G4の紹介を読んでいただこう。
 
  ベロシティーエンジンを生かすにはソフトをそれに合わせて作り直す必要があるが、マックOS8.6ではすでに一部が対応済みという。また、すでに60社が対応ソフトの開発を発表しているほか、ベロシティーエンジンに最適化したフォトショップ用プラグインがパワーマックG4に標準添付している。


いよっ。太鼓持ち!

っていうかアップルのマスコミ用の資料をそのまんま書いただけ?もっと消費者の立場に立って書いて欲しいよね〜。って思っていると数号後に「対応ソフトが出回らないとメリットは薄い」みたいなこと書いてました。まずはアップルのご機嫌とりの記事を書いておいて「嫌われないようにしておいて」それから、頃合いを見計らってちょこっと書いておくっていうのがマック雑誌の流儀なのでしょうか?

紹介記事で、「アップル社がいくらベロシティーエンジンがすごいと騒いでもフォトショップを使わない一般ユーザにはとりあえず効果はない」みたいな記事を書いてあった雑誌があれば教えて下さい。
 

さて、Mac Peopleの記事は続いて

 
パワーPC G4に最適化されたソフトでは最高で4ギガFLOPS(浮動小数点演算の回数が1秒間に40億回)、通常でも1ギガFLOPS以上の処理速度を実現している。(ペンティアムIIIは最高2ギガFLOPS)。このため米国の輸出規制法ではスーパーコンピューターと同等の扱いとなり、兵器に利用する危険性がある国への輸出は制限される。パワーマックG4のテレビCMに米国の戦車が登場するのはこのためだ。


と続くのである。別にペンティアムを貶してかまわないのであるが、ぜひ、プレイステーションIIに搭載予定のCPUにも触れてほしかったところである。

これもDOS/V Power Reportの記事によると、この東芝と共同開発したCPUは、

浮動小数点演算性能は6.2ギガFLOPS!
 

であ〜る。当然の如くSIMD命令をサポートしている。

う〜む。である。プレステ買おうかなあ。DVDも見えるしなあ・・・。

アップルはペンティアムを敵と考えているらしいが、インテルの敵はAMDに代表される互換CPUメーカーですね。

ホントつくづくAT互換機の方が「広々として自由」ですよう。マックはアップルばっか。
 

私が今欲しいマック。G4の300程度で、VideoがAGP8M,HD8G,Memory64M,CD-ROM8倍速程度,
FD-Drive, ADBポートあり。PCIスロット3本。名前はもちろん、Legacy。それぐらいで79,980円でいかがでしょう?

え?そんな安いのは売れないですって?、じゃ、モデムとEthernet付けて、99,980円では?

アップルさ〜ん。もう絶対悪口言わないから。作って?

え?ダメ?

しくしく。

と、ここでマックユーザは、しぶしぶアップル社のラインアップの中から選ばなければならない、という話になります。iMacの最下位でがまんするか?(モニターいらないんだけど・・・)、G4の最下位にするか(高い!)、中古機種を狙うか(これがジャンク以外はけっこう高い)・・・。
 

え〜い!ぐれてやる!ウインドウズに転向だあ!(て、何言ってるんだか、元からウインドウズ・ユーザーだがね)

AT互換機の世界では、(ノートを除いて)どこぞの会社が自分の希望に近いスペックのマシンを作っているし、無かったら自作するなり、BTOだったか、何だったかか覚えていないが、「こうこうこういうスペックでマシン作ってね」と通信販売なりショップに頼めば作ってくれるんだぜい!

・・・・・ホント、アップルさん、ぜひ、ATXとかのAT互換機用ケースに乗るマザーボードを単体で売って〜!自分で作るからあ!

ということで、またまたアップルの悪口を言ってしまった私であった。

しかし今日も今日とて、新聞のチラシに、ショップブランドものだが、最下位機種が、58,800円(モニターなし、Winodws付き)。(これでもうすでに私のAT自作機を凌駕するスペックですぅ。)

最上位の204,800円モデルなら、PentiumIII733MHz, Memory PC-133-128MB, HD13BG, DVD-RAM, Video 32MB, スクロールMouseだってさ。

G4の最下位機種もAGPに出世したらしいがMemoryは16Mのまんまでしょ。いくらG4が速いとはいえ、350MHzでしょ。PIIIは733MHzだぜい。2倍以上ですよう?Memoryも倍だし、システムバスは100、HDは10G。まあEthernetは付いてますが、これ3000円程度だし、Firewireもついてるか?でも私にはいらないし・・・

ほ〜んと、私はローコスト、ディスクトップ型が欲しいのだが、他にも小型ノートが欲しい人、結構いそう。その人なんか多分、待って待って待ちきれなくてウインドウズに転向していくんでしょうねえ。

アップルに小型ノートをウインドウズマシンと戦う価格で出せる技術力ないみたいじゃない?

iBookだって「でかさ・重さ」を、デザインと安めの価格設定で誤魔化した製品でしょ、結局。

あ〜、またアップルの悪口になってしまった。でも、マックを使いたければ、アップル社しか選択肢がないというのは、正直ストレスが貯まります。それはまあ私がAT互換機、しかも自作の「自由このうえない世界」を知っているからでしょうが・・・・・Macの互換機時代を知っている人も「あの頃をもう一度!」って思っている人は多いのでは?

でもまあ普通の人はiMacかiBookを買って、フォトショップ用にG4があって、その二大購買層以外は狙わない、というのは「営業上は正解」なんだろうと思います。私の欲しいローコスト・ディスクトップなんぞ出しても利益は薄い・・・。

アップルが私が欲しいマシンを妥当な値段で提供してくれることは決してないであろう。。。。。。と確信めいた気分になる年の暮れであった。
 

と、愚痴を連ねると、iMacの最下位で我慢したら?12万だし・・公共取引委員会のお陰で値下げする小売店が出るかもしれないっし、って声が聞こえてきそうであるが、もう17インチでうちの机(に代用しているこたつ台)はいっぱいなのである。iMac買うと机を買う必要もあるのであ〜る。しくしく・・・・。
 
 


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