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31 1999年12月1日

レガシーな日々(1)
 

イーサネットボードを買おうかな?

Mac OS 8からはWeb共有とか出来るし、仮に最新Macを買ったらデータのやりとりに必要だし・・・。

で、も、ね。

7千円程度と聞いていたのですが、それは今は昔の物語。ある店で9千800円程度。レガシー機器はどんどん高くなるんでしょう。システムOSプラザにあったカタログでは7500円でそれらしいものが・・・Macintosh LCバス用イーサネットアダプタ。。。しかし店員に言わせると、「互換」といっても形状が変わっていますから使えません。
何のことかというと、Performa 6210のLC-PDSというスロットは、LC互換Processor Direct Slot なんだそうであるが、「互換」とは言っても、ソケットの形状が違うから刺さらないという話。うう、だめか。

しかし、1万円は高い、WindowsならISAものだったら2千円を切っているのに、とかついつい愚痴を言うと、店員のたまわく、「Macは高いです。これでも、ちゃんと動きそうな一番安いやつを選んでいるのです。高いものはもっとあります。他の店でもっと安いのがあればそちらを買って下さい。それとも、中古のパーツを見つけるとか・・・・」

「・・・・」

その後、デオデオで8千円台で見つけたんだけどなあ、システムOSプラザさん。でも、買う気にはなれなかった。

けちな私。。。っても、是が非に必要というものではないものに8千円。。。くどいけどISAなら2千円切るんだよう〜。

仮に最新の「レガシーフリー」のMac買った、と仮定する。

Old Mac・・・MO/FD経由・・・・Windows・・・・Ethernet経由・・・・New Legacy Free Mac

って構図でデータのやりとり?・・・Macの間をとりもつウインドウズ?

おいおい

(WindowsよりはUnixだろう・・・・)
 
 

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と、先週の土曜日であった。

「アプライド」という大型パソコン店が年に数度、思い出したようにやるジャンク祭。

キーボードやら電源やらコードやら容量不明のメモリやらが、ごたごた吹きさらしの入り口前に置かれています。

Appleの拡張キーボードを発見。カーソルキーが逆T型に並んでいます。optionのとこには小さくaltと書かれているし、AT互換機のキーボードを意識した作り。AT互換機のDeleteの位置にはしっかりとDelと書いてあって、どうも「カーソルの右」をdeleteしてくれそうな図案がついている。値段が分からないが一応getであろう。他にままよ、とSIMMを2枚。これは500円と480円。何Mか、さっぱり分からない。まあ1Mは絶対ある、と、ここら辺は「賭け」ですなあ・・・。 (後にどちらも4Mと判明、NEC-98に入れてる・・・)

店内に入ると、NEC-98,AT互換機などの山が4本。(う〜ん、4峰というのか?:学のない私である)
ノートは数台、台の上。Macもノートとか一体型Performaが数台、台の上。

奥手の階段に、Macさんも。Macintosh IIとかがパラパラある中に、LC 650ばかりが10台ほど山。

4,980円。筐体が私の6210と同じである。後ろを見る。むむ。イーサネット・ボードらしきものが刺さっている機種が3分の1ほどある。モデムではなさそう。モデムの電話線を差し込む穴よりは少し広そうである。だが自信はない。

うん?3,980円のがある。あ、これにもイーサネットらしきものが刺さっている機種あり。何で1000円違うの?れれ?何じゃこれ、CD用の穴がふさがっている。そうかCDがついてなかったら1000円安いんだ。

ううむ。

いかがしたものか?

と一応「儀式」として悩んだものの、買う気分にはなっていたのであった。

まともに買えば、イーサネット・ボードだけで、8千、9千円である。しかるに、ここに4,980円、半額。しかも「本体おまけつき」で買えるのである!

と言っても、イーサネット・ボードを買いたくて「本体がおまけ」と思っているのは私で、店側は、CDがついているいないで千円値段を変えているが、イーサネット・ボードがついているいないで値段は変えていないのであった。

ま、とりあえずキーボード買おう。1,980円プラス消費税。Windowsのキーボードなら、新品を買ってもお釣りがくる値段である、がMacの拡張キーボードが1980円ならよしとしなくばなるまい。新品なら4〜5千とか、高いのなら8千とか「殺人的な」価格設定なのだ。安いのを探し回っても、3,000円以下のは見つからないのでは?

買ったキーボードを車に積んで、戻ってみると、30代ぐらいかな?の髭面のにいちゃんが、Macを物色していたのであった。そのにいちゃんに割り込む形で見定めていると、向こうから話しかけてきた。これイーサネットのボードだと思うんですが、どうでしょうかねえ。これなんかランプがあるから確かだと思うんですが・・・・ドライバがなくて動かないかもしれないんですが・・。なるほど、それはそうだ。「ま、大丈夫じゃないんですか?」と別に根拠もなく返答する私であった。MacOS には無くても、買ったHDの中に「ドライバ」が入っているはずだし・・・。

「わたしはMacは最近なんでわからんのんですが、これPowePCじゃないやつですよねえ、周波数はどれくらいなんですか?」と私。「33メガですね。」「メモリーは?」「8M。」

むむ、即答されてしまった・・・・・・

もっと、髭のにいちゃんと、話し込んでもよかったのだが、実は会社の出勤前に寄っていたので、あんまりのんびりもしていられないのであった。

ランプのついているボードは筐体が黄ばんでいたのだが、たしかに<・・・>みたいなマークも書いてあるし間違いない。

ということで機種選定終わり。黄ばんだLC630を4980円+消費税で購入したのであった。
 

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くわ(起動音)

拡張機能の列が一つも現れないが無事起動。

漢字Talk 7.5, HD350M, Memory 8MB。

ごみ箱が膨らんでいる。中身を「名称未設定フォルダ」に移動し無事保護する。

Microsoft Officeがある。Wordが6、Excel が5である。
軽快に立ち上がる。Atokもついている。8。軽快な日本語入力である。「え?6210より速い?」

マックライトIIがある。マック・ドローProがある。クラリス・ワークス以前のソフトなのかなあ?
グラフ作成ソフトまである、使わないだろうなあ。

Norton Utilities 3.1, B's Crew 2, と一通り揃っている。

よくわからないユーティリティらしきソフト少々。

そして、何とAfter Dark 2.0!

私は猛烈に感動した!

何てお得な 4.980円であることか!

ばんざい!神戸製鋼、技術開発部!

(元の持ち主、です。)

げ、Flying Toastersが無い!shiku-shiku。悲しい。。。

(ということでフクダさんにFlying Toasterのモジュール持っていたら下さいというメールを出した、ずうずうしい私であった)
 

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ベクターさんに、【Macintosh全機種リスト(99/11版)】ってフリーソフト(っていってもSimpleText File)があります。それによると、
 
 
機種名 CPU クロック周波数 FPU SIMMピン数 EtherPort 最大メモリ(MB) 発売年
Mac LC 630 LC040 33 なし 72 なし 36 '94

なのだそうである。FPUは多分「浮動小数点演算」のことだと思うのだが違っていたらすみません。

HDはIDEで、Quantum 350M,CD,FDはSony。Assembled in Ireland。

ふ〜ん。そっか・・・。

で、と。Macintosh IIsiってのも、1,980円であったんだけどな?
 
機種名 CPU クロック周波数 FPU SIMMピン数 EtherPort 最大メモリ(MB) 発売年
Mac IIsi 030 20 なし 30 なし 17 '90

CPUの種類が、030とかLC040とか言われてもさっぱり分からないのではあるが、発売年が90年である。

別に文句言う訳じゃないが、LC630の不満といえば、6210の1年前のもので、筐体は同じ。OSもほぼ同じ、で新鮮みに欠けるのであった。

LC 640の4,980円は十分元取ったしなあ。
 

道楽じゃ!散財じゃ!

(貧乏性なわたし、1,980円だがや)
 

ということで、次の日曜日、二日連続でアプライドにいって、IIsiを購入。

起動。「ちょん」っていうか「ぴゃん」っていうか、年代が古くなるにつれて、短く高音になる起動音であった。

な、な、な、な、な〜んと。本でしかみたことがない「富士山アイコン」

漢字Talkになる以前のSystemJ 6なのであ〜った!

これにも、Excel 4.0, マックライト、マックドローが・・・(似たようなソフトばっか入れるなよなあ)

日本語入力はVJE!うっ感動!(実は私がパソコン始めたきっかけの会計ソフトの日本語入力がVJEで、今でもばりばり現役だぜ!)

おお、AfterDark 2.0が! Flying Toastersが!

うるうるうる。

Macintosh IIsi System 6Jで見る、Flying Toasters!

まだパソコンを持っていない時、テレビで学者さんのインタビューとかで、後ろにパソコン。その画面に飛ぶFlying Toasters!

あこがれでした。(っていっても、AfterDarkのWindows版を買おうともしなかった私、です。だって高いんだもん)

NECの98でFlying Toastersもどきのスクリーンセーバーがフリーソフトであって、しっかり入れてましたが、その作者も「いいなあ」って書いてたけど。
 

けど、1990年の時点でHDが80M。メモリが30ピンSiMM4本で17M(何で奇数なのかよく分からないが4本ささっていて、計17M)・・・

これって、いまじゃ「どうしたの?」ってスペックですが、当時としたら驚異的なハイスペックではないのでしょうか?60万とか120万とか?見当つきませんが、20万や30万では買えないような・・・。詳しい方がいらっしゃったらぜひ教えていただきたい。
 
 

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しかし、いいことだけではありません。LC630。起動するたびに「時間・日付」情報が消える。多分電池。ということで、6210の電池と同じだったので取り替えると、OK。

今日、アプライドに行ってみたら、電池が、3,229円也。本体4,980円なんですが・・・。ユニバースって名前だったっけ、iMac以後、iMacを置かせてもらえない可哀相なMac専門店(潰れるのも時間の問題?)。そこでは、2,680円。それでも買わないわたしであった。(英語版拡張キーボードが1万3千円・・・・・絶句)

「iMacを置かせてもらえない可哀相なMac専門店」で思い出したけど、入り口に「県下唯一iMac,iBook同時取扱店」という垂れ幕を誇らしげに垂らしているニノミヤのマック売場がこじゃれにしゃれて「ブランド品イメージ」を強調していました。「ふ〜ん、わたひみてえなジャンクな人間立入禁止ってわけね、ま、営業路線としては正解なんじゃないでしょうか?」と思っていると、アップルのサイトに紹介が。あれはStor In Storeと言うんだそうな。一般店の中のApple Storeって意味なんでしょうか? ま、その一節:

「Store-in-Storeは、これまでにない店頭でのショッピング・エクスペリエンスの提案を目的とした、販売店の投資により実現する重要な取組みです。そして、これからパーソナルコンピュータを購入しようと考えているお客様に、アップル製品を十分ご理解いただくために必要なすべての情報を提供します。」とアップルコンピュータ株式会社、代表取締役社長 原田永幸は語っています。
独占的にお前の店で売らしてやってんだから、たたき売りするな、高級イメージを堅持せよ。お前の金でフロワーを小綺麗にせよ、ってことなんでしょうね。

それにしても上の赤字部分。サイトの案内記事に載せるなど、Think Different な会社であることよ。

くどいですが、Mac OS 9を発売しておきながら、現行Macに8.6を入れたまま売り出す、ってのが全く理解できません。「Mac OS 9はぜひとも新しいお客様に使っていただきたいようなOSではございません」と言っているようなもんでしょ?「酔狂なお客様のために、2.500円でお売りいたしますが、あくまで当方のサービスで、当社としては「新品には最新のOS」とは考えておりませんってことでしょ。お金とるって?

それって結局は、Appleはハードを売っていて、OSはオマケにすぎませんって認めることでしょ?

Appleはそれでいいらしい。

つまりの結論。Appleはハード屋である。Mac OSはそのハードを売るための餌である。

話突然変わるが、品薄状態だって、多分売れ残りがでて価格を下げざるを得なくなるのをおそれての「計画的生産調整」でしょうね。

多分、互換Mac路線を撤廃したのも「計画的品薄状態」を作りだせないから?
 

そ、そ、それともAppleって、未だに「経営危機状態」が続いている崖っぷち会社のままなんでしょうか?
販売店の投資によりっていうのも資金援助しようにも金がないから。
OS 8.6 のまま売るのもアップデートの、2500円が欲しいから?

いや、信じがたいとはいえ、そう考えることによってのみ納得できる。うん。そうだ。そうに違いない。

じゃ、いっそのこと、潰れてよ。Appleさん。

AppleがつぶれてもMacintoshは生き残ります。一時期の互換機路線を一歩押し進めて、Macintosh Software社(仮称)がMac OSを売るソフト屋に専念。ハードは複数の会社が切磋琢磨。そのうちMacintosh SoftwareはAT互換機で動くMac OSを発売などしてくれるとホント、Macも自作できて安上がりだし、第一楽しいっちゃ。そうすると、AT互換機上での、Windows対Mac OSとか、MicrosoftがMac互換機で動くWindows OSとか出して、Mac互換機上での、Windows対Macとかとっても楽しい世界が開けると思うんだけど・・・・・

いまのままだと、Mac OSはハードを売るための餌扱いをAppke社から受け続けることになる。そんな、もったいない・・・。
 

違う?
 
 

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前々から調子がおかしかったMacのマウス。LC630にしても、拡張キーボードに変えても、やっぱり調子がおかしくなる。これはやっぱり接続不良か?、ということで、マウスが2,799円。とうとう買ってしまった。数ヶ月前には、2,400円ぐらいのがあったのになあ。。。レガシーは悲しい。

やっぱり接続不良だったみたい。現在のところ快調なマウスでした。
 
 



     


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