さ み だ れ 雑 記 | 24 | 1999年10月19日 |
久しぶりのWindowsだよ。(エクスプローラで、DOS Prompt, Dir するの巻)
人間は保守的である。
え? 「異議あり!」ですか? じゃ、言い換えて・・・
経験を重ねるに従って、人は保守的になる
え? 「疑義あり!」ですと。。。むむ。では
人は手慣れたやり方を通そうとしがちなものである
え?「私は違う!」ですと!!。。。。ええい、面倒だ!
私は保守的である!
どうだ、本人が言っているんだ文句あるまい!
で、話はとりとめもなく過去にさかのぼる。保守的な人間にありがちな流れである。
あれは、雑記の(1)であったであろうか、棚からぼた餅状態になった私はiMacを見に電気屋さんへ行ったのであった。その下りで、
Macにはファイラーがない!
とほざいていたのを覚えておられる方もいらっしゃるであろう。近頃マックばっかでベクターに行ったので今回はウインドウズで行くべえと行ってみたら、ちょこちょこ面白いツールを発見。
ということで、その報告なのであるが、
今日の話はファイラー関係である。ファイル管理がマックは難しいのであるが、それはそれ、もともとマックは「ファイル管理などしない」という前提に・・・ってたら叱られそうだが、DOS的ファイル管理は諦めて、マック的ファイル管理と頭を切り換える必要があるような、ないような、まあ、長年染みついた性(さが)というのは・・・・。
でもって、DOSの時代に愛用したFSとはこんな画面なのである。(本当に愛用したのはNEC98用FSなのだが、これはAT互換機用FS。微妙にレイアウトが違うのです)
細かい使い方を書いても誰もいまさら使おうという人はいないから。。。(特にlong
fike name
に当然の事ながら対応していないので、ファイルを移動したら、悲惨な目にあう。)
マックをつついてしみじみ分かったこれの便利な点は、とりあえず中身がぼこぼこ見えるという点である。左の赤は実行ファイルだから、ここでエンターを押せば実行されるが、他の奴は中身が見える。テキストファイルなら文字が読めるし、バイナリーなら意味不明画面になる。
HTML講座で「バイナリをテキストで開いた時の意味不明画面」と書いたと思うが、マックの人には了解不能な表現であったと思われる。マックでは、通常では見れない画面であるので参考までに:
こんな画面である。
マックで見えないことはない。Jeditだったかなシェアウエアのエディタで「バイナリーを読む」とかいう設定にしたりすると見えた(と思うが、でかいファイルなら悲惨な目に遭う。悲惨な目とは表示までにうんとこ待たされるということであるが、これは私のマックが6210であるせいであろう。)
「こんなん見てどないするんじゃ?」
と問われると、ちと困るのではあるが、例えば上の最初、GIFという文字で、このファイルがGIFだと分かったりする。
「それがどうしたっちゅうんじゃ?」
と問われると、またまた困るのである。が、ぼけ〜と中身を見ていると、例えばlogo.sysというファイルが「BM6」で始まっているのを発見したりして、実はBMPファイルだったということが分かって、起動ロゴを勝手に変えたりというお遊びが出来るのである。(フリーソフト使えば出来るけどね。−ただしAT互換機の起動ロゴは左右が二分の一に圧縮されているので、絵が汚くなる。NECの起動ロゴは普通の600×400の16色なので絵も綺麗−あ〜「レガシーな知識であることよ」)
このFSが私の原点なのである。
でもって、FSもどきはないかなあ?とベクターを探したらそれらしき「2画面ファイラー」が・・
おお、似とる。しかもこいつ、バイナリでエンターを押すと
バイナリ表示されるのであった。むむ・・・。
(何のこっちゃわからんという人のために、超基本的な説明をする。パソコンはデジタルで、2進法である。しかしいくらなんでも、100010101110101011111100101のような表記をされたらたまったものではない。ということで16進法で表示する。16だから、0123456789ABCDEFである。それが左側の白文字である。右側がそれの「アスキー表示(だったっけ?)」まあ、専門用語は忘れたが、テキストファイルでは、右側が判読可能文字だけになり、バイナリーファイルでは、上のGIF89aのように部分的に解読できたりする。バイナリ・エディタもフリーソフトで存在するが、素人にはあまり使い道がない。せいぜい日本語表記部分を書き換えてよろこぶか、ゲームデータを改竄してほくそ笑む、ぐらいであろう)
ところで、この「あふ」というファイラーの、readmeファイルに泣かせる一節を発見
● 戯言 ● 見て分かる方は分かると思いますが、X680x0 のファイラー TF.x をかなり
# X680x0 は SHARP のパーソナルワークステーションです。
卵からかえった雛鳥が、最初に見たものを親と思うように(?)
当時、いそいそと TF.x の改悪をしたりしておりましたが、メイン環境が
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卵からかえった雛鳥が、最初に見たものを親と思うように、など泣かせるじゃあ、あ〜りませんか!
それに、ウインドウズ・ユーザの中には、「不本意ながら」使っている人が結構多いんだと思います。特にパソコン歴の長い人。FM-TOWNSとか、この人のようにX68000とかを追われて、仕方なく流れて来た人たち。
AT互換機に駆逐された、いにしえのパソコンたちを愛したユーザの胸の内はいかばかりか?
( しみじみ................)
(わたしも、NEC-98からAT互換機に流れて来ましたが、98もMS-DOSだったからAT互換機と大差ないです。)
で、共感した私は「あふ」を使うか? と言ったら、使わないのでした。
マウスに慣れちゃったし、フリーのDOS 風ファイラーって意外に重かったりします。
でエクスプローラになるのですが、これはもちろんデフォルトでは駄目。私の原点「とりあえず中身を見たい!」が出来ない。
ということで、私は、IOデータの外付けハードディスクに付属していた、アドインソフト入れてますが、これ入れると、ファイルを選んで右クリックすると
タイプ(Y)
ダンプ(U) |
というのが、出現するのである。
テキストらしいファイルは「タイプ」で開き、バイナリーぽいファイルは「ダンプ」で開けば、「とりあえず見える」のである。
これで、エクスプローラの最大の欠陥はなくなったのであった。
んでも、あと一つ。DOSのFSはHキーを押すと、DOS プロンプト画面に入ったのである。これがエクスプローラには出来ないのであった。まあ、これはそれほと多用する手法ではないからいいといえばいいのだが、そうしたいときには、未だにFSを立ち上げて・・・ということを私はしていたのであった。
ここらへんマックのみならず、95/99からウインドウズしている人にも了解不能だよなあ。
う〜ん。「うけない」と知りつつ実例。
どんなとき使うかというと、私、幸町図書館からCD結構借りてきます。で、気に入った曲をHDに置いておいてたまったらCD-Rに焼く、ということをします。その時の曲名ですね。CDのジャケット作るのにわざわざ手書きって鬱陶しいじゃないですか。で、ファイル名をテキストに落としたい、訳ですね。
まあ、ウインドウズでも出来ないことないですよ。「裏ワザ」っぽい手法なのでついでに紹介すると、まず、ファイルを選択して「リネーム待ち状態」にします。こんな状態ですね。
マックならエンターを押せばこんな状態になりますが、ウインドウズならエンターを押せば、この場合waveファイルなので演奏が始まります。ウインドウズでは、シングル・クリックをもう一度。(あるいは右クリックで「名前の変更」を選択。あるいはF2キーを押す−やり方が私の知ってるだけで3つもある)
ま、この状態で右クリック
でもって、コピーを選択すると、クリップボードに入るから、別のワープロなりで「張り付け」
で、まあ出来ます。(マックでも同様のことが出来ます)
が・・・
MS-DOSを使えば
まず、dirってコマンド使うと、
のように、MS-DOS名だけでなく、long file name も表示されます。これ256字だったかな、事実上好きなだけ長い名前に出来るので、場合によっては作詞・作曲・初出の年度とか、長々としたファイル名にしときます。上のBuddy Hollyは年度が不明なので書いてません。
こいつを、「リダイレクト」という手法で処理します。
I:\Buddt Holly>dir >dir.txt |
って感じです。こうすれば、普通画面に表示される情報が「リダイレクト」されて、dir.txtっていうファイルに書き出されます。
こんな感じです。dir.txtってのが増えているでしょ。そのファイルの中身です。
こうやって、ファイル名を一つのテキストに纏めてから、それをコピーアンドペイストする
こんな風に使います。
で、このように、MS-DOSを使おうとすると、エクスプローラからは無理。
と思っていたら、今回ベクターで見つけたんですよ。ふふふ。
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【ソ フ ト名】 メニューちょこっと拡張くん Ver 1.00
【登 録 名】 EXEXMENU.LZH
って奴ですが、こいつ、レジストりー書き換えツールです。これでエクスプローラを「ちょこっと拡張」
これは、ヘルプにあった参考例のまんま、です。私、/K ってのは知りませんでしたが、次のcd という命令の実行後も、comannd.comを終了しない、という指定でした。%1 の中に、(この場合は)選択されているフォルダのパスが代入されます。
これで、フォルダ指定で右クリックすると、DOS PROMPTという選択肢が出て、それを選ぶと、プロンプト画面が出ます。感激。
ついでにアレンジ。
/c は次の dir %1>dir.txtが終わったら、command.comを終了という指示です。これで
右クリックするだけで、選択されたフォルダの中のファイルリスト一覧がすぐテキストファイルになってしまいました。内心得意満面だったのは言うまでもありません。
けど、まあ私だけだろうなあこんなことして喜ぶの・・・。
マックでは出来ないだろう、と思っていたら、ベクターに「フォルダの中身」っていうフリーソフトがありました。これでフォルダーの中身をテキストファイル化することが出来ます。「機能拡張」とか「初期設定」のファイルリストを作っていて、アプリをインストールした前後で比べると、アプリをアンインストールするとき便利かも・・・。(マックはアンインストールは手動です。補助ソフトがベクターにあったけどダウンロードしてない・・・)
ということで、今回のテーマは終わり、なんですが、ついでに.....
誰からも直接聞かれたわけでもないですけど、マックとウインドウズ両方使っていたら、両者の比較というか差異というか、優劣というか、そこらへんの意見をどことなく期待されているような、自分でも何かコメントしなくちゃいけないような・・・・。
ということで。。。。
「マックが簡単」は迷信である。
この具体例は、なんぼでもある。(ちと大げさ)
このあいだも、立ち読みしたマックの雑誌に、「マックはマウスで一応のことができるから初心者に向いている」と記載されていたが、ウインドウズ95/98だって「一応のこと」は出来ますよ。マックより出来るんじゃないかなあ?たとえばファイルを「移動」か「コピー」するかは、右クリックでドラッグ&ドロップすると、
ってポップアップメニューが出てくる。(ショートカットというのはマックのエイリアスに近いものです)
マックだったらコピーって、Optionを押しながらじゃないですかあ(ドライブが違えば移動にならずにコピーになるってのは、ウインドウズと同じだが、フロッピーの中身をデスクトップにコピーするときは、明示的にOption押しつつでないとコピーにならなかったりする・・・。蛇足:フロッピーが書き込み禁止状態ならOption押さなくてもコピーになる)
それにマックって「ショートカットキーを使いこなせて一人前」見たいなとこあるみたいじゃないですかあ?
私なんかウインドウズのショートカットキーって
別に私、「ウインドウズの方が簡単だ!」って言いたいのではありません。
今回の出だしに戻りますが、
手慣れたやり方を通そうとしがちな人間の性として、慣れたマシンの方が簡単なのは当たり前!
ですから、私にはウインドウズの方が簡単です。
冷静に判断して・・・というほどマックを使い込んでいないのでなんですが、とにもかくにも、MS-DOS対Macの時代ならともかく、未だに「マックが簡単」とか「初心者にはマック」とかへんな迷信を振り回さないで欲しいと思いますね。マックには「ファイルタイプ」と「クリエーター」という仕様があって、これのおかげで、ファイルをクリックするとそのファイルを作ったアプリが起動するということが出来るのですが、逆に、そのファイルを作ったアプリがないときは、初心者をけっこう悩ますと思います。
現に私は悩んでいます。テキストファイルなら、Jedit、画像ファイルならGraphic Converterに放り込めば何とかなる、という結論に達しました。
他のバイナリーは? これが「リソースフォーク」と「データフォーク」に分かれているので、まだよく分かっていません。
これで話が戻って、ウインドウズでは、それほど困らずに行える、「ファイルの中身をとりあえず見る」ということがマックでは一苦労、という話しでした。
ところで、「結果としての簡単」ってのも評価すべきではないか、な?
今日のテーマは、ウインドウズ95/98からウインドウズに入った人の8割以上の人には「?」だったのではと思いますが、(MS-DOSを知ってたらそうたいしたことしてないんですが)、結果として「簡単に」作業がはかどるようになりました。使いこなせばこなすほど「簡単な」マシンになってくれるかどうか?
* * *
最後に全体として、「マックは難しい」というニュアンスになりましたが、それはまた私がマックの初心者で使いこなせていないからです。使いこなしている人には、「これこれの作業はマックでは、いともたやすく出来るのにウインドウズでは・・・」というのも当然あると思います。(読者の中で、両刀使いの人がいたらぜひ教えて欲しいな・・)