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さみだれ雑記(5)1999年6月1日
 

  会社の裏は麦畑。そろそろ収穫、小麦色。

 まず、前回の訂正とお詫び。

 Wnn(「うんぬ」と読むそうな)っていうFEP。「にほんごの」を変換すると「二本ん五野」と変換された。いくらなんでもそれは・・・。
と書きましたが、これは、私が「ん」の入力を「nn」とするのに慣れ切っていたためです。Wnnは「n」だけで「ん」と変換するので、「にほんんごの」を変換して「二本ん五野」となってしまったのです。Wnnはそうお馬鹿さんではありませんでした。Wnnの関係者/愛好家の皆様にお詫びいたします。

 さて。Linuxつついてて、最初は「文化が違う」とか思っていましたが、これは「世界が違う」と思い始めました。UNIXはマルチ・ユーザー、マルチ・タスクとか本で読みますね。ところがそれを身にしみて分かるのはやはり・・・。
 ま、立ち上げたら、流れるようにコンピューターの設定を表す文字がが表示され、黒をバックに白字で画面がとまって、login待ち。
最初はrootという、管理者の資格でログインします。ルートで統べて済ますのは危険だからということで、一般ユーザーを登録してそれでログインしますね。それで、Netscapeを立ち上げます。すると、著作権の承諾の画面が出ました。「あれ?」と思いつつ、私、事態が分かっていません。自分のホームページに行こうとして bookmark 広げます。確かに登録したはずのK's Kornerがありません。「あ、そうか。なるほどなあ」やっと事態が飲み見込めます。
 つまり、一般ユーザになると、そのユーザ専用のディレクトリが自動的に作られます。そして Netscape を立ち上げると、Netscape にとっては、これまでのユーザは、あくまでルートで、一般ユーザでログインしたらそれは新しいユーザなわけです。新しいユーザだから当然著作権の確認をして、そして新しい設定を.netscapeという隠し属性のディレクトリを作ってそんなかへ書き込みます。考えたら極めて当然のことをしているだけなんですが、ずーっとパソコンをスタンドアローンでしか使っていなかったし、インターネットでスタンドアローンじゃなくなっても、スタンドアローンのOSしか使っていないと、とまどいます。
   「ふ〜ん、なるほど」と分かったつもりになっていても、分かってない証拠に、ルートの時作ったファイルを削除しようとして削除できなくて、「あれ? あれ?」と思ったり、一般ユーザの時、与えられたディレクトリ以外のとこにファイルを保存しようとして拒否されたり、「セキュリティ」というキーワードで考えれば至極当り前のことを、無邪気にやっては叱られての連続です。しくしく。
  一部でLinuxがWindows の対抗馬と見られている向きがありますが、サーバ向けのWindows NTは確かにその通りですが、Windows98の対抗馬になるためには、ここら辺の繁雑さがどうにかならなければダメでしょうね。特にネックとなると思うのが、CD-ROMとフロッピィの使い方。使う時には、まず mount すると言って、特定のディレクトリに追加して、認識させる作業をします。そして、新しいフロッピィを使おうとすると、まず unmount して使っていたフロッピィの情報を消してから、新しくmount しなおすという作業が必要になります。しかも、mount, unmount が行えるのはルートだけ。あ〜、疲れる。という仕様。今、教本の教え通り一般ユーザでログインしてるけど、ホント、無敵のルートに徹してやろうかという誘惑が〜〜。どうせ使うの私一人だもんね〜。
  誰かが、Personal Linux とか名前を付けて、スタンドアローンに慣れ切ったユーザにも違和感の薄いディストリビューション作らないかなあ? ま、そんな邪道 UNIX は、これまでのユーザから石投げられるような気がするが。。。でも、インストールの簡略化とか X Windows でのGUI とかで Linux User は増えているんだろうから、あながち、ねえ。

  でも、「マルチユーザ」だからこその面白さもあります。
 例えば「仮想コンソール」。プロンプトの画面の場合、Alt + F2 を押すと、驚くなかれ、ログイン画面が登場します。Alt + F3でまた他のログイン画面がと、F1 〜F6まで計6人が使えるんです。感動しました。
  実際に何に使うんじゃと言われたら、語るも恥ずかしい使い方が出来ます。mule というエディタ立ち上げていて、何をどう間違えたのか、文字コードで漢字を確定するモードから抜け出ることが出来なくなってしまいました。ぐわ。電源切るの危険だしなあ、ということで、Alt + F2。ルートでログインしてパワーオフ。恥ずかしい使い方でした。

  でーもね、恐さ知らずで、基本的なコマンドもエディタの使い方も、そもそも、どんなディレクトリにどんなファイルがあるかもよく分かっていない段階で、さ、LAN じゃ、と Ethernet ボード買って、あれ?HUBもいるの? 2台だけなのに?という向こう見ずさで、一応、結んだんだよ。

 この雑記、上の行まで、Linuxのcomposerで書いて、そのファイルをWindowsマシンから、ftp で取ってきて、この行からはWindowsのcomposerで書いています。htpとは、この場合、プロバイダにアップする時の、htpソフトじゃなく、Windowsのdosプログラム。ftp + Enter で立ち上げて、

 open 192.168.0.4

とやってLinux マシンを呼び出して(このときWindowsがプロバイダに電話し出すんだけど、キャンセル)、ログイン名、パスワードで、入れてもらう。そして、

 get main.html

で、このファイルをコピー。たしかにぜ〜んぶ、コマンドラインで、open 192.168.0.8 なんて面倒くさいんだけど〜、いかにも「コンピューターを操っている」って感じで、感動。

もちろん、なぜ Linuxからプロバイダにアップロードしないんだ? (答え:やり方が分からない。)とか、samba があるじゃろ? (答え:設定のしかた「サービス」って何か分かっていない)とかの UNIXユーザの声が聞こえてくるようだが、いいじゃないの、ああた。まだ1週間だよ〜。Linuxマシーン作ってさあ、るんるん。の私なのでした。

あ、もちろん苦労しましたが、一番の苦労はIRQの設定でした。Plag & Play と非Plag & Playを同居させるのは・・・。もちろん後で考えるとアホなことしてたんですけどね。細かくなるから詳細は略しますが、次回はうまくやるゾ。
 
 

 



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