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さみだれ雑記(1)・1999年5月6日
 

 しょーもない雑記なので、つまんなかったら読むのやめてね。

 ということで。

 胆石の手術で1週間ほど入院していて、12万ぐらいかなかかった。
それが、忘れかけたころに保険がおりて、13万6千500円。棚からぼた餅状態。

 手元に13万あるんですよ、まとめて。うーん。散財しようかなあ、ということで、最初Dos/v(正しくはAT互換機というべきなのだろうが・・くどいな)のパーツ屋さんに行ってみました。

 最新のPentiumV500Mが82,800円。マザーボードが1万8千程度。あとメモリーがFSB100対応になるから、64Mなら9,300円、奮発して128Mなら18,300円。11万前後。やっぱ高いなあ。celeron433Mなら、19,800円+マザーボード+アダプタで4万かあ・・・。

 う〜。分かる人にしか分からない話になってんなあ。
 と言うことで解説。(分かる人はここに飛ぶ。)
 FSBというのは、外部クロックのことで(細かく言えば違うのかもしらんが、ま、似たような物。)、クロックというのは、パソコンの各部品の動作がきれいに揃うように、1つの時計に合わせて動くその速度のこと。私の初代のパソコンは、33メガヘルツ。今の10分の1以下。その当時は多分内部も外部もなかったんだと思うけど、CPUのクロック数はどんどん上がっていく。でCPU内部の速度と外部の速度を切り離して、例えば今私が使っているAMD(Intel互換チップメーカー)のK6-233Mなら、外部クロックが66M、CPUは(内部クロックは)その3.5倍速の233M。(計算すると231になるんだが、何故か233。理由は知らない)
 でもって、CPUの速度だけ早くなっても内部クロックが66Mのまんまじゃ全体の速度はそう変わらんぜ、ということで外部クロックを上げるのがいまはやり。それ自体は結構なことなんだが、古いメモリーはその速度に付いていけない。メモリーも買い換えなくちゃいけない。古いメモリーを使いたければ外部クロックを下げて設定すれば使えるけど、それじゃCPUを買い換える意味も薄くなってしまう。
 Mac Userの人もPentiumがIntelのCPUだというぐらいはご存じじゃないかな?と思うが(私が今のMacのCPUはG3ってぐらいは知ってるんだから)、celeronはPentiumの廉価版で、こいつは外部クロックが66M、ということはまだ今のメモリーが使える。というのが、上の:

最新のPentiumV500Mが82,800円。マザーボードが1万8千程度。あとメモリーがFSB100対応になるから、64Mなら9,300円、奮発して128Mなら18,300円。11万前後。やっぱ高いなあ。celeron433Mなら、19,800円+マザーボード+アダプタで4万かあ・・・。

という意味です。アダプタというのは、celeronはCPUがむき出しだから(というよりPentiumUおよびVのようにケースに入っていないから)Pentium用のslot1に差すためにはアダプタが必要なのです。(soket370のマザーボードにすればアダプタは不要なのだが、そうすると将来Pentiumに差し替えることはできなくなる)

 解説ばっかで話の筋は見えなくなっているが、Pentiumを選択するとメモリーも買わなくちゃならん、しかも、外部クロックを上げるトレンドは続いていて、外部クロック150Mを設定できるマザーボードまで登場している。ということは今、先行投資とかいってメモリーを買っても、またすぐこりゃ使えないという話になっちまう。
 どー考えても勿体ない。(元々の話は降ってわいた13万をいかに使うかという話でした。)celeron 433は4万だから、ちょっとした贅沢にはなるが夢がないなあ、ということでこいつも却下。

 次なる候補は iMac。何てったって形がいい、形が。16万弱だから付け足ししなくちゃいけないけど、PentiumVで11万だしても所詮動作が速くなるだけ。iMacにするとプラットホーム自体が変わるもんね。ということで、次はiMacの広告をしてた家電屋に行ってみたのでした。

 おお、実物がある。色も5色ある。ぎょ、注文待ちで手元に来るのは1から2ヶ月後だと。今買えば、家に帰って、わくわくしながら箱をあけて、未知なる禁断のiMacの世界・・・ってのが楽しいんじゃないか、と急に冷静になって、パソコン書籍コーナーで、iMacの本を立ち読みしてしまいました。
 すると、メモリーの32Mは最初から増設して使ってくれと言っているようなもん、とか、(初代iMacは差せたらしいが)SCSIがさせない。ちょっと待て。というのも、CD-Rの書き込みソフトの中で、MacのハードディスクをSCSI接続したらハイブリッドCD-Rが焼けるってのがあんだけどなあ。と、がっくり来たのでありました。こりゃ将来的にUSBが主流になって、AT/Mac両対応の周辺機器が廉価に出回ってからの話じゃでえ、と、iMac熱は急速に醒めていったのでありました。(しかし、iMacは安くても、周辺機器やソフトは割高。G3は好かん。あいつは不気味じゃ。)
 でも、Windowsには飽きてるし、未知なる世界は魅力的。じゃ中古か? でもな、中古って言っても、Macのことは全然知らないから相場が分からんとか思いつつ、本屋に入ると「MacからWindowsに転向する本」という挑発的な本がありました。Macの操作とWindowsの操作を対比させた本で、1600円は高いし、MacOSは7,Windowsは95と古いんだけどなあ、と思いつつ、本物のMacを買うより安いや、ということで購入。

 本文1ページ目でちょっとショック。

 「これ(GUI)に対し、呪文のようなコマンドをキーボードから打ち込んでパソコンを操作するのがCUI(Character-based User Interface)。MS-DOSがその代表格だ。コマンドそのものが覚えにくい上に、1字でも間違えたら動いてくれない。まことに素人にやさしくないシステムで、パワーユーザーはともかく、一般ユーザーにとってはいかにも敷居が高かった。」

ってその箇所全文引用しましたが、これって変。呪文を打ち込んで云々の代表格はUNIX。MS-DOSのコマンドなんて可愛いもん。それに、最初はコマンドの使い方って練習したりするけど、やっぱ面倒くさいから、ファイラー(ファイル管理ソフト)ですませるのが普通。一般ユーザーはメニュー画面からワープロや表計算のソフトを立ち上げてあとはそれで終わり。上の文を書いた人って友人のMS-DOS機をちょっと触ってみました程度で書いてるんじゃないか?
 (ここから細かい話になるので興味ない人は次の段落へ移ってね。)MS-DOSって言っても始めた時期がいつ頃かが問題で、初期はフロッピーベースで2枚のフロッピーをがちゃがちゃいわせながらやった時期。この時期はフロッピーを入れてパソコンのスイッチを入れるとソフトが立ち上がった時期だから、コマンドを叩いて云々ではないはず。私が始めた時期はハードディスクが別売で(ハードディスク込みの製品もあったけど、純正物にすると高かったはず)、このころの初心者泣かせは、MS-DOSをインストールしなきゃいけなかったこと。忘れもしない「初心者はソフトのインストールでよくつまずく」とか言う話を読んで、Worksインストール済みというハードディスクがあったので、楽そうだからこれにしよ、って買って帰ると、「MS-DOSは入っていません。」ありゃりゃりゃりゃ。パソコン買ったが何も出来ず、その日だったか次の日だったかに、MS-DOSをまたまた買いに行って、説明書とくびっきりで恐る恐るインストール。初心者がいきなりOS本体をインストールするんだよ、って言っても、ま、基本的には、フロッピーの入れ替えするだけですけど、そんでもディフォルトではNECの漢字システムが組み込まれるから、遅かれ早かれconfig.sysやautoexec.batをつつくし、そっちの方が敷居が高かった。しかし、敷居となると当時のMacの方が値段が高くて敷居が高かった。

 あと、この本書いた人、Windowsではディレクトリの概念が重要、みたいなこと書いているが、どうも「パスを通す」って概念を知らないみたい。(ややこしいからわざと触れなかったのかも知れないが)

 パスの概念はWindowsでは意識しなくても使えるようになっているがやっぱり生きている。
 かいつまんで説明すると、アプリケーションソフトを実行する場合、そのファイルがあるディレクトリ上で実行する場合にはパスは不要。これはWindowsユーザでもDosを知らなかったらビンとこないかも知れないが、例えば、エクスプロアラーでファイルを表示させて、そのファイルをダブルクリックで実行する場合と考えてもらえばよい。Macでは「目的のアプリケーションが入っているフォルダーにたどり着くまでただひたすらフォルダを開いていき、アプリケーションのアイコンをダブルクリック」。つまり、そういうこと。そのファイルまで自力でたどりつく、つまり同じディレクトリにいるときにはパスは不要。
 でも、それって面倒。で、やりかたは2つ。

 1つは、絶対パスでファイルを実行する。たとえば、CドライブのUというフォルダの下のFSというフォルダの中にあるFS.EXEを実行したい場合、C:\U\FS\FSで実行。何のこっちゃ分からんと思ったWindowsユーザの人も多いでしょうが、この手法がWindowsでは「スタート」メニューの中の「プログラム」からアプリケーションを起動するやりかたです。「スタート」「設定」「スタートメニューの設定」「詳細」と開いていって、アイコンのプロパティの「リンク先」です。PostPetなら"C:\Program Files\PostPet 2.0\PostPet20.exe"と書かれています。ファイルが絶対パスで指定されてますね。Macではこれがエイリアスやアップルメニューに登録に相当するみたいです。(私の勘違いかも知れませんが)

 もう一つは、探して欲しいディレクトリを登録する。これはDOSではautoexec.batというファイルにpath=c:\dos;c:\uのような形式で書きます。そうすると、指定された場所にあるファイルは起動可能。とくにこのことをパスを通すって言ってます。(この手法をMacは使わないみたいです。)

 Windowsマシンの人は、「スタート」の「ファイル名を指定して実行(これってドス・プロンプトです)」でこのことをためすことができます。パスが通っているアプリなら、例えば一太郎ならtaroで、Wordならwinwordで立ち上がります。このパスはレジストリに記述されています。見つけるのに結構時間かかりますけど、根性さえあれば見つかります。パスが通っていないアプリ、例えばwzeditorなら、

とエラーが表示されます。パスを通してないので、今いるフォルダしか探さないためです。
 しかし、「ファイル名を指定して実行」の「参照」でwzeditorがあるフォルダまでいく、あるいはエクスプロアラーでそのフォルダを開いた後なら、文句も言われずに立ち上がります。これが実行ファイルが同じディレクトリにある=自力でそのファイルがあるフォルダまでいく場合です。
 絶対パス指定をするには、c:\Program Files\WZ Editor\wzeditorでは文句言われます。DOSの8文字+3文字の呪縛のためで、それを消すには全体をクオーテーションマークで括る必要があります。そうすれば、ただwzeditorでは叱られたところにいても、ちゃんと起動してくれます。

 結局パスの指定場所がレジストリに移っただけで、Dosの時代と同じです。(細かく言うと、レジストリには、ディレクトリではなく、起動ファイルを絶対パスで指定してますから、厳密な意味では「パスを通す」とは言えないようです。くどいなあ)

なんかすげー長くなってますが、くだんの本の著者は、そこらへんの理解が欠けているらしく:

「Windows95のファイルやフォルダはディレクトリによって厳密に管理されている。」 
されていない。されているのは、My Document(このフォルダは名前を変えるのは許されるが削除するのは許されない。)とか、Windowsフォルダおよびその中のフォルダと多分Program Filesもそう。けど、あとは、無法地帯。

「ディレクトリによるファイル管理は非常に厳密で優れたシステムだが、(略)常にいま使っているファイルがどの階層にあるのかを意識していなければならない」
私、意識したことないんですが・・・。

「アプリケーションソフトのフォルダの名前(を変えるの)もアンタッチャブルな領域」
ちと違う。パスについて書きましたが、名前を変えるとバスが変わっちまうんで、パスが指定されている箇所を全部自力で訂正しなければいけないというだけです。といってもレジストリにパスが記述されていなかったら楽で、スタートメニューのプログラムの登録をやりなおせばそれですむはずです。(面倒なので実験する気もないですが)レジストリに登録されていたらこれは骨が折れます。死ぬほど暇な人はやってみたら?の世界でしょう。(蛇足ですが、インストールする際に、フォルダ名をディフォルトから自分の好みに変えるのは全然かまいません。)

これで私の言いたいことは分かっていただけたでしょうか?Windowsはディレクトリで厳密に管理されているってんじゃなくて、パスを通したら、言い換えると住所登録がされていたら、変更した場合、変更届けも出しとかなければ文句を言われるというだけです。

ところでMacは、ひたすらフォルダを開いて目的のアプリまでたどり着く以外に、エイリアスという機能があるそうで、「エイリアスの操作はオリジナルへ、オリジナルの操作はエイリアスへと反映される」そうだから、オリジナルを住所変更したらエイリアスも住所変更される、ということらしい。Windowsはしてくれないという違いです。

長々と書いてますが、一番びっくりしたのは
 
 

Macにはファイラーが無い







これは、にわかには信じがたい。補助定番ソフトとしてあるはずだ、と隅から隅まで探したけど、書いてない。ほんとうに無いんだろうか? きっとあるはずだ、と思うけどなあ・・・・。ファイラーの無い生活なんて・・・。
 わたしなんか、Windows付属のエクスプロアラーの他にも、卓駆、DOS版のFS、FSライクなPFXと計4種類のファイラーがあって。ファイラー無し、は、Macには右クリックがない以上のマイナス。

 Mac Userの皆様、本当にファイラーは無いんでしょうか?

 と言っても、無いんだったらどんなもんか分からないか? ファイラーとは、ファイル管理ソフト。基礎的なファイルおよびフォルダの複写・移動・消去から始まって、名前変更、圧縮・解凍、ファイルのタイプ(テキスト表示)・ダンプ(16進法表示)、属性変更、タイムスタンプ変更、主要ファイルの内容表示(一太郎、Word文書、画像ファイル等の表示)、個別あるいは選択したファイル、フォルダ、ドライブの容量表示、フロッピーの初期化・コピー、等々の働きを、一つのウィンドウでしてくれるもの、です。大変便利。便利だから、まずファイラーをとりあえず起動させて、ファイルを選択してアプリを起動させるほうが、アプリを起動させてファイルを開くより圧倒的に多い。ま、Windows Userでもファイラーなんてほとんど使わないという人も多いとは思うんですけどね、私には必需品。

 あーあ。ということで、やっぱMacはよっぽど掘り出し物の中古にでも出会わないと買わないなと思ったのでありました。

 棚からぼた餅の13万円の使い道が思いつかないよう〜。ISDN買っても維持費がなあ。液晶モニター買っても置く場所がなあ。今のブラウン管モニター手放すの勿体ないし、液晶は目が疲れないのはいいけど、1024×768のやつだったら、800×600は小さく表示されるだけだしなあ〜。DVDも、やっぱまだまだ要らないし・・・・・・・。
 ぶつぶつぶつ。

 やっぱ最後の砦のUNIXかなあ。はやりのLinuxでも入れるべえか。今のマシーンにも入れようと思えば入れれるだろうが、不安だもんな。もう一台作って・・・。でも2〜3年前に、FreeBSD入れてX-Window Systemまで立ち上げて、さて、する事がないって、それっきりだったもんなあ。ぶつぶつぶつ。と、棚からぼた餅をどうしていいか分からない私でした。(つづく・・・の?)
 
 

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